松坂大輔の200勝達成は可能か?胸に刻む東尾氏との「約束」

12月14日(土)6時0分 SPAIA

松坂大輔Ⓒゲッティイメージズ

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古巣・西武復帰、現在日米通算170勝

質問を受けたから、あえてのリップサービスだったのか。日米通算200勝というお題を取材陣から出されると、松坂大輔(39)は前向きな言葉を口にした。12月11日、都内のホテルでプロデビューした故郷、西武への入団会見。テレビカメラ15台、100人を超える取材陣の前でレジェンドはしっかりした口調で明言した。

「僕自身も終わりというものがだんだんと近づいている中で、達成したい気持ちが強くなっているのは確か。(残り30勝を逆算すると)無理だという人が多いと思うけど、最後まで諦めずに目指したい」

本人の性格から想像するに、不可能と思うことを口にはしないだろう。現役として一軍のマウンドに再び戻ってくることをイメージしているからこそ、可能性に言及したはずだ。

今も大切にする200勝記念ボール

来季で22年目となる。98年の夏の甲子園決勝でのノーヒットノーランから、松坂の人生は目まぐるしく動いた。まさしく一挙手一投足が注目された。同年11月20日に行われたドラフト会議には、横浜(現DeNA)を「意中の球団」として臨んだ。だが、3球団競合の末に西武が交渉権を獲得した。社会人野球への進路を規定路線としていたが、プロに求められれば求められるほど、心は傾いた。

そして同年12月28日という年末に、単独で入団会見を行った。プロ入りを熱心に説いてくれた恩師でもある当時の西武・東尾監督からは、200勝達成時の記念ボールを贈られた。「大輔が200勝した時に、このボールを返しにきて欲しい」と心を託された。そのボールを松坂はもちろん「今でも大事に持っています」。

下柳は40歳から3年で26勝、山本昌、工藤は4年で31勝

さて、その可能性は本当にあるのか。晩年に活躍したかつての大投手のデータから見てみると、不可能ではないことが想像される。元阪神の下柳剛氏(51)は40歳になったシーズンの2008年に11勝を挙げている。このシーズンは自己最高となる防御率2.99という結果を残している。このシーズンを含めて42歳のシーズンとなる2010年までの3年間で11、8、7と計26勝を挙げた。

中日で活躍し、史上最年長となる50歳でのNPB登板を果たした山本昌氏(54)は40歳のシーズンとなった2005年からの4年間で計31勝(7、11、2、11)を挙げた。西武、巨人などで活躍した工藤公康現ソフトバンク監督(56)も40歳のシーズンとなった2003年からの4シーズンで計31勝(7、10、11、3)と結果を残している。単純計算はできないが過去に可能性を示した投手がいることは後押しになる。

中盤まで試合つくれば逃げ切れる?

現在の西武のチーム状況も力強いデータだ。かつて投手王国といわれた西武とは違い、現在は強力打線が看板。2019年のチーム打率.265、756得点はリーグ最高。1試合平均5.29得点の攻撃力を誇る。

一方でチーム防御率は4.35とリーグワーストだが、救援陣の防御率は3.88とそう悪くはない。30セーブ、防御率1.81の増田やパ・リーグ最多登板記録の81試合に投げた平井ら、救援陣のバックアップも受けることができる。2005年の阪神・下柳のように、中盤までゲームを作り、救援陣のJFK(ジェフ・ウイリアムス、藤川、久保田)で逃げ切るようなパターンができれば、白星量産も無理な話ではない。

14年ぶりの古巣復帰。年俸3000万円の1年契約。鮮やかなライオンズブルーからネイビーに変わったが、西武で背番号16のユニホーム姿も披露した。「球も遅くなったし、やりたくないと思っていたボールを動かすピッチングをしている」と自虐的なコメントも表情は明るい。まずは来季、プレーするユニホームが決まった。愛着あるチームでスタート地点に立てることが決まった。

「とにかく自分のやるべきことをやるだけ」。そう話す松坂の表情には覚悟が感じられた。

SPAIA

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