ホンダ/HRCが見た角田裕毅レッドブルF1テスト:「新環境にすんなり馴染み、要求された作業を完璧にこなした」と折原GM

2024年12月15日(日)7時30分 AUTOSPORT web

 12月10日にヤス・マリーナ・サーキットで行われたポストシーズンテストには、レッドブルで仕事をしているホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)も参加していた。


 折原は2023年からトラックサイドゼネラルマネージャーとして現場に赴任し、RB側のガレージで角田裕毅とともに仕事を始めた。レッドブルでHRCのチーフエンジニアを務めていた湊谷圭祐がHRC Sakuraに帰任するのに伴い、折原は今年の夏休み明け初戦のオランダGPからレッドブルに移った。


「私も8月にRBからレッドブルに移ってきたのですが、チームによって人も仕事の進め方も違うので、チームを移った当初は人を覚え、新しいやり方に慣れるまでに時間がかかります」


 そう折原は語る。しかし今回、角田の仕事ぶりにはそんなことは感じなかったと言う。


「私はRBでも今年の夏まで一緒に仕事していましたが、裕毅はRBのときと変わらないか、むしろ落ち着いて仕事していたように見えました。もちろん、テストだからというのも関係していると思いますが、まるでずっとこのチームでいるかのように馴染んでいました。本当に順応性が高いんだと思います」

2024年F1アブダビテスト ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネージャー


 テストで使用したマシンはアブダビGPでマックス・フェルスタッペンが走らせたマシン。エンジンに関しては、レースで使用したパワーユニットはレース後、メンテナンスが必要で、テストまで中1日しかなかったため、テストにはシーズン中に使用したほかの中古のパワーユニットに載せ替えた。


「エンジンのモードはタイヤのデータ取りがメインなので、金曜日のフリー走行で使用するいわゆる『フライデー・モード』で1日中走っていました。デプロイに関してはロングラン用とショートラン用の2種類を用意して、状況に合わせて使い分けていました」

2024年F1アブダビテスト 角田裕毅(レッドブル)


 ただし、エンジンモードは金曜日モードなので、アブダビGPでフェルスタッペンとセルジオ・ペレスが使用したモード(土日用の本番モード)とは異なると折原は語った。


 ベストタイムの1分24秒689の17番手という結果を、折原GMはどう見ているのか。


「セッティング変更に対するフィードバックを聞くのが目的だったので、いわゆる燃料を軽くして新品タイヤでタイムを狙いに行くパフォーマンスランはやっていません。したがって、そのタイムでドライバーを評価してもまったく意味はありません。テストで重要なのは、データ取りとフィードバック。今回のテストで裕毅はノートラブルでした。大きなミスはもちろん、小さなミスもなく、完璧な一日だったと思います」


 RBで一緒に仕事していた折原GMは、レッドブルで再会した角田の成長ぶりを驚き、喜んでいるように思えた。

2024年F1アブダビテスト 角田裕毅(レッドブル)


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