オリバー・ジャービスがユナイテッドAS入り。IMSAと掛け持ちでWECにもフル参戦へ

2021年12月16日(木)10時41分 AUTOSPORT web

 元アウディLMP1ドライバーのオリバー・ジャービスが、マクラーレン・レーシングのザック・ブラウンCEOが共同オーナーを務めるユナイテッド・オートスポーツのLMP2ドライバーとして確認された。日本のスーパーGT GT500クラスでも活躍した彼は2022年、フルタイムドライバーとしてWEC世界耐久選手権に復帰することになる。


 経験豊富なイギリス人は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最高峰DPiクラスでマツダ・モータースポーツに4年間在籍した後、2017年以来、5年ぶりにWECへのフル参戦を果たす予定だ。


 ジャービスは先月、カナダのマルチマチックがサポートしていたマツダUSAのファクトリープログラムにおける最終レースに臨み、『マツダRT24-P』でプチ・ル・マン優勝を達成した


 その直後、彼のマイヤー・シャンク・レーシング(MSR)への移籍が決定。来シーズンは『アキュラARX-05』でIMSAのフルシーズンを戦うことがアナウンスされた。そのため、ジャービスはIMSAとWECのデュアルプログラムを実行する予定となっている。


 ジャービスの加入を発表したユナイテッド・オートスポーツは、彼が“ル・マン史上最年少ドライバー”となるジョシュ・ピアソンと新しいコンビを組むことを明かした。また、今週後半には3人目のドライバーも発表される見込みだ。


 ユナイテッド・オートスポーツはこれまで、WECではシングルカーでの参戦となっていたが、既報のとおり2022年シーズンは、オレカ07・ギブソンでの2台体制に移行する。


「ユナイテッド・オートスポーツに加入し、2017年に(JOTAで)ル・マンを制して以来、初めてフルシーズンドライバーとしてWECに復帰できることをとてもうれしく思っている」とジャービスは語った。

ユナイテッド・オートスポーツから2022年シーズンのWEC LMP2クラスに参戦するオリバー・ジャービス


■15歳の新しいチームメイトは将来のスター候補


「2019年のWEC富士で一緒にレースを戦い、ユナイテッド・オートスポーツというチームの素晴らしさを知っているので、彼らとシーズンを通して一緒に仕事ができる機会を逃さずにはいられなかった」と続けたジャービス。


「また、ル・マンに史上最年少で出場するジョシュ(・ピアソン)とチームを組むことについても興奮しているんだ」


「ジョシュと一緒にテストをして、彼がこのチャレンジに対して十二分に対応できることが分かった。将来のスターであることは間違いない」


「僕たちはLMP2クラスの歴史のなかで、もっとも競争の激しいシーズンとなるであろう2022年のシーズン中に優勝するだけでなく、チャンピオンシップに挑戦する力を持っていると信じている」


 チームの共同オーナーであるリチャード・ディーンは、15歳のピアソンがスポーツカーレースの初シーズンを迎えるにあたって、ジャービスはそれを導くのに役立つ「完璧なドライバー」になるだろうと語った。


「オリバー(・ジャービス)と私は長い付き合いで、彼が今日のような素晴らしいレーシングドライバーに成長したのを見るとうれしくなるんだ」と同氏。


「彼とは(2019年の)富士で一緒に仕事をした経験があるので、彼がWECのフルシーズンのために私たちのチームに加わったことに興奮している」


「オリバーはジョシュにとって完璧なチームメイトであり、WECでの初めてのシーズン中に若いドライバーを導くことができるだろう。今から(来年3月の開幕戦)セブリングが待ち遠しいよ」


 ユナイテッド・オートスポーツのもうひとりの共同オーナーであるブラウンは、「オリバーは耐久レースの世界でもっとも優れたドライバーのひとりなので、WECで2台のクルマを走らせるために彼をチームの一員にすることは、チームにとって素晴らしい動きだ」とコメント。


「彼はジョシュと素晴らしいパートナーになるだろう。数カ月前に実施したテストも成功しているため、3月のセブリングでのオープニングラウンドに向けても充分に準備ができていると確信している」

ル・マン史上最年少ドライバーとなる予定のジョシュ・ピアソン。2021年12月現在の年齢は15歳

AUTOSPORT web

「テッド」をもっと詳しく

「テッド」のニュース

「テッド」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ