マクラーレン代表、ジル・ド・フェランは「チームを必要なレベルに引き上げるプロセスの一員だった」と敬意を表す
2024年12月16日(月)18時10分 AUTOSPORT web
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、2023年に亡くなったジル・ド・フェランについて、彼はチームを必要なレベルまで引き上げるプロセスの一員だったと敬意を表した。
今年の初めから、ステラはド・フェランを追悼するために、マクラーレンのユニフォームの胸にピンバッジを付けている。ド・フェランはステラの親友であり、ステラがその役職を引き受けて以来、マクラーレン経営陣の重要な一員だった。しかし1年前、彼は息子と数人の友人とカートイベントを楽しんでいるときに突然亡くなってしまった。
5月初旬、ランド・ノリスがマイアミで初のグランプリ優勝を果たした際に、ド・フェランに敬意を表したステラは、次のように明かした。
「私がこのピンバッジを付けているのは、みなさんもご存知のとおり、チーム代表就任の提案が持ち上がった際に最初に話した相手がジル・ド・フェランだったからだ。私が彼に電話したのは、彼の友情、知恵、人間的レベルでの素晴らしい資質、そして知性のためだった。彼は常に素晴らしいレーサーだった。彼は私が最初に相談した人物だった。何を作り上げることになろうとも、ジルと一緒にそうするのだということは、私にとってはっきりしていた」
「ジルはいつも私の味方であり、アドバイザーであり、個人的なコンサルタントだった。我々がカルチャーを作り、信念を築き、必要なレベルまで基準を引き上げることができたのだとしたら、これもまたジルがそのプロセスの一部だったからだ」
「マイアミでの初勝利をジルに捧げるのは我々にとって明快なことだった。“これをジル、あなたに捧げる”と書かれたボードを覚えているかもしれない。もちろん、ジルはいつも我々と一緒にいた。私はファクトリーにいるときはいつもこのピンを付けている。最終レースでは、シーズンを通してジルが我々と一緒にいたという、明確なメッセージを自分自身と全員に伝える必要があった」
また、ステラはマクラーレン・レーシングCEOであるザク・ブラウンの功績を認め、次のように語った。
「第一に、人々の力を解き放ったのは私の貢献だけではなく、経営陣の貢献でもあったが、これは極めて重要なことだ。なぜなら、ひとりでは何もできないからだ。たとえチーム代表であったとしても、CEOのサポート、会長のサポート、株主のサポートが必要だ。我々は足並みを揃える必要がある。そうでなければカルチャーは生まれない」
「私はチーム代表としての立場から常に大きなサポートを感じている。株主たちはファクトリーを動かし、ファクトリーのなかを歩き回っている。ザクは私と一緒にファクトリーを頻繁に歩き回り、我々は何度も会話を交わしている。最終的にはこうした数多くの会話の積み重ねがカルチャーを変え、組織への信頼を築くことになる」
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