来季から背番号「1」に変更 中日・岡林勇希が歩む“ミスタードラゴンズ”への道

2023年12月17日(日)7時30分 ココカラネクスト

チーム浮上に向けて岡林にかかる期待は大きい(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日は12月14日、岡林勇希の背番号を「60」から「1」に変更する旨を発表した。

 岡林は高卒3年目の昨季、最多安打のタイトルを獲得。今季は1本差でタイトルを逃すものの、2年連続でベストナイン&ゴールデン・グラブ賞に輝いた。シーズン終了後には侍ジャパンのメンバーに選ばれ、「アジアプロ野球チャンピオンシップ」のV2に貢献。名実ともに球界を代表する外野手に成長を遂げ、球団からの「1」番提示も納得できるものだろう。

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 中日の背番号「1」といえば、2人の名選手が思い浮かぶ。

 まずは高木守道だ。1963年に背番号「41」から「1」に変更され、同年に二塁手のレギュラーを獲得。自身初の規定打席到達に加え、盗塁王(50個)にも輝いた。以後は走攻守揃った二塁手として名を馳せ、1980年の引退まで「1」を背負い続けた。現役21年間で通算2274安打、236本塁打、369盗塁。紛れもなく“ミスタードラゴンズ”のひとりだった。

 近年では福留孝介を思い出す人も多いだろう。1999年のプロ入りから、2007年のメジャー移籍に伴う退団まで「1」を背負い続けた。とりわけ02年以降の活躍は目覚ましく、同年は松井秀喜の三冠王を阻止する首位打者。06年は打率.351で2度目の首位打者に加え、31本塁打104打点の好成績をマークし、リーグMVPを獲得。落合博満監督時代の黄金期を彩るプレーヤーだった。

 岡林にはこの2人に並ぶ活躍を見せてほしいものだが、来季はどんな役割が求められるか。

 まず打撃面では、3番を打つシチュエーションが多くなっても良い。今季は15試合で3番を担い、打率.305とシーズンの数字(.279)を上回る。現状想定されるクリーンアップは細川成也、石川昂弥、中田翔orダヤン・ビシエドと右のスラッガーが並ぶ。ここに俊足巧打の岡林が加わると、機能性が高まりそうだ。もちろん「3番・岡林」プランの実現には、1番と2番を打てる選手の台頭が必須である。

 守備面では、143試合センターでの出場が求められそうだ。今季は120試合でセンターとして出場。強肩と広い守備範囲を武器に、実質コンバート1年目でゴールデン・グラブ賞は賞賛に値する。次は全試合で同ポジションを守り続けられたら、名手への扉が開く。

 岡林の歩みはそのまま中日の躍進につながる。優勝に導き、長年グラウンドに立ち続けた暁には“ミスタードラゴンズ”の称号を与えられても差し支えない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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