モンテディオ山形が来季こそ昇格するために手放せない選手トップ5

2023年12月17日(日)14時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

町田ゼルビア(リーグ1位)、ジュビロ磐田(リーグ2位)の自動昇格組に続き、リーグ3位の東京ヴェルディがプレーオフを勝ち抜いてJ1への昇格3クラブが出揃った2023明治安田生命J2リーグ。昨季から2年連続でプレーオフに進出したモンテディオ山形(リーグ5位)は、準決勝で清水エスパルス(リーグ4位)と対戦し0-0。引き分け時はリーグ順位が優先されるルールに則り惜しくも敗退となっている。


今季の山形は2連勝と幸先よくスタートするもその後はまさかの8連敗。途中5連敗の時点でピーター・クラモフスキー監督の解任に至るなど不穏な序盤戦を過ごしていた。しかし、その後は3度の5連勝などチームを上向かせ5位でフィニッシュ。6位で終えた昨2022シーズンより順位を上げているだけに、来季に懸ける意気込みも相当なものだろう。


そこで気がかりなのが選手たちの動向だ。昨季終了後、チームを支えたMF山田康太がJ1柏レイソルへ、DF半田陸がガンバ大阪へとそれぞれ移籍。ともにまだ若く、今後のクラブを担うはずだった選手たちを手放している。来季再び昇格へチャレンジするためにも、今冬は同じ轍を踏むわけにはいかない。もちろん、いずれの選手も重要な戦力であることに変わりはないが、ここでは特に手放したくない選手を5名ランキング形式で紹介していく。なお、期限付き移籍中の選手については対象外とする。




MF小野雅史(大宮アルディージャ所属時)写真:Getty Images

5位:小野雅史


大宮アルディージャから今季山形へ加わったMF小野雅史。早速ほぼフル稼働に近い38試合に出場し、攻守両面でプレーオフ進出に大きく貢献している。特に攻撃面での活躍は目覚ましく、外だけでなく内側に入ってのプレー精度もさることながら、縦に差し込む意識の高さとパスのスキルで多くのチャンスを演出。シーズンを通して3つのアシストを挙げ、連勝の立役者にもなっていた。


今季小野が務めたポジションは、出場試合数や時間からも見て取れるようにほぼ小野一択。来季も渡邉晋監督の続投が決まっていることからも、チーム内において小野のポジションにおける序列は揺るがないものと言えよう。それだけに、他クラブへの流出となれば1つ大きな穴となることもまた事実。加入初年度から確固たる地位を築いたことと攻撃面での大きな貢献度を考慮して、手放せない選手5位とした。




モンテディオ山形 MF南秀仁 写真:Getty Images

4位:南秀仁


4位には、今季チームで最も長い時間ピッチに立ったMF南秀仁を挙げたい。後方からのつなぎや前線でのワンタッチパスなど高い技術でゲームメイクを司りチームを牽引。2ゴール6アシストと数字の上でも確かな結果を出している。同じくチャンスメイクで見れば、アイデア溢れるプレーと正確なパスやクロスで攻撃を彩ったMF國分伸太郎や、期待の若き新戦力MF田中渉らの活躍も忘れてはならない。しかし、中継役として南の働きがあったからこそ前線選手たちの活躍が見られたことも事実。


その出場時間やゴールに直結した数字を見ても、替えの利かない存在であることは間違いない。来季もチームに残ることが決まれば山形で8シーズン目となる南。ゲームメーカーとしての能力に加え、ファンやサポーターにとってもクラブを象徴する選手であることから、手放せない選手4位とした。


モンテディオ山形 サポーター 写真:Getty Images

3位:野田裕喜


守備の要DF野田裕喜も山形が手放せない重要な戦力の1人だ。決定機を阻止するゴールカバーなど、シーズンを通して身体を張った守備力を披露。さらに攻撃でもセットプレーのターゲットとしてその打点の高いヘディングで貢献している。加えて、積極的に縦へ差し込むパスや精度の高いフィードでチャンスの起点としての役割も果たした。


直近4シーズンは守備陣の中央を支えている野田。今季は自身過去最多となる出場試合数と最長出場時間を記録しており、いかに替えの利かない存在であるかが窺える。昨季終了後にDF半田とDF山﨑浩介がJ1クラブへ移籍し最終ラインの主力を欠くこととなった山形。来季こそ昇格に向けて序盤でつまずかないためにも、今季1年で構築してきた守備陣は崩したくないはずだ。そのためにも、中軸である野田の存在が欠かせないことから、手放せない選手3位とした。




モンテディオ山形 FW藤本佳希 写真:Getty Images

2位:藤本佳希


昨2022シーズンは、序盤から第13節までに7ゴールと活躍を見せたFW藤本佳希。しかし、5月に左膝前十字靭帯損傷および内側半月板損傷という大怪我を負い出場はわずか15試合にとどまった。今季は第6節からスタメンに定着し、38試合10ゴールと自身2度目の2桁ゴールを挙げチームのプレーオフ進出に大きく貢献した。相手DFの背後を取る鋭い動き出しとボールを持った時のスピード感あふれるドリブルはもちろん、前線で起点となる動きも多く見せて攻撃を牽引。第23節ベガルタ仙台との「みちのくダービー」では4ゴールをマークするなどシーズンを通して躍動した(4-1)。


シーズン終了後、藤本同様2桁ゴールで攻撃の要となっていたMFチアゴ・アウベスや、昨季9ゴールを挙げ今季も4ゴールと活躍したFWデラトーレと契約更新しないことを発表した山形。すでに新戦力としていわきFCからFW有田稜の加入が決定しているものの、得点源の外国籍選手を手放すことで来季藤本に懸かる期待はますます大きなものとなるだろう。確かな得点力とチームの動向も踏まえて、手放せない選手2位とした。




MFイサカ・ゼイン(横浜FC所属時)写真:Getty Images

1位:イサカ・ゼイン


今2023シーズン新戦力の1人であるMFイサカ・ゼイン。加入初年度ながら40試合とほぼ全てのゲームに起用され右サイドで大きな存在感を示した。魅力はそのスピードと高い攻撃意識。DFラインの背後を突くスピードやボールを持った時のドリブルスピードを武器に、相手守備陣を混乱させる役割を十二分に果たしていた。


高い推進力もさることながら、そこから繰り出されるシュートやパス、クロスも正確で6ゴール5アシストと確かな結果も残している。また、2つ年下のMF横山塁とのポジション争いもイサカの成長要因になっているはずだ。昨年に引き続き存在感を示したことから、J2上位勢だけでなくJ1クラブからも声がかかる可能性は極めて高いと言えよう。得点源としてもチャンスメーカーとしても大きな活躍を見せ、チーム内の序列争いによりさらなる成長も期待できることから、手放せない選手1位とした。

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