TCRジャパンシリーズ:篠原拓朗がサタデー/サンデーとも戴冠。「もっと強くなりたい」

2020年12月20日(日)22時17分 AUTOSPORT web

 12月20日、静岡県の富士スピードウェイでTCRジャパンシリーズ第6戦サンデーシリーズの決勝レースが行われ、篠原拓朗(Audi Team Hitotsuyama/アウディRS3 LMS)が優勝。すでにチャンピオンを決めていたサタデーシリーズに加え、サンデーシリーズのチャンピオンを獲得した。


 世界的に流行をみせるTCR規定のツーリングカーレースとして、2019年から日本でも全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催されるかたちで行われてきたTCRジャパンシリーズ。篠原とAudi Team Hitotsuyamaは初年度から参戦し、随所で速さをみせてきたものの、トラブルや抜ききれないことも多く、土曜決勝のサタデーシリーズ、日曜決勝のサンデーシリーズともタイトルを獲ることができなかった。


 迎えた2020年、オーバーオールクラスは実質的に松本武士(VolkswagenRT with TEAMWAKAYAMA/フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)との一騎討ちとなったが、篠原は第1戦SUGOのサタデーシリーズで優勝を飾ると、サタデーは6戦中5勝。サンデーシリーズでも3勝を挙げこの日の最終戦のレースを迎え、一度はトップを譲るものの、トップを奪い返し優勝。4勝を挙げ、2020年のサタデーシリーズ、サンデーシリーズともにチャンピオンを決めた。


「やっとダブルタイトルを獲ることができました。今季は全戦優勝を目指していたので、それが達成できなかったのは悔しいところもありますが、最低限サタデー、サンデー、コンストラクターズとタイトルを獲得することができましたし、こういう体制を作ってくださったチームに感謝しています」とタイトルを決めた篠原は、ホッとした笑顔を浮かべた。


 今季篠原は、TCRジャパンシリーズでもそうであったように、レースでも持ち前のスピードに加え、強さも生まれているように感じられる。ピレリスーパー耐久シリーズでもD’station Vantage GT4のドライバーとして勝負どころで起用され、スーパーGTでもPACIFIC NAC D’station Vantage GT3で2戦に出場。最終戦富士では激戦のGT300で5位に食い込んだ。


 この“力強さ”について篠原に聞くと「まわりの方からもそう言っていただいていて、それはすごく嬉しく思っています」という。レーシングドライバーとして求められるのはやはり結果。その意味で、篠原は2020年、新型コロナウイルス禍のなかでチャンスを活かし、成長したひとりとも言える。


「もっと強くなりたいです」と篠原は喜びのなかでも、力強く語った。2020年のTCRジャパンシリーズの王者を足がかりに、さらなる成長を楽しみにしたいところだ。

TCRジャパンシリーズサンデーシリーズを終え、篠原のアウディRS3 LMSにはチャンピオンを祝うボードが。
第5戦 サンデーシリーズ2を制した篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR)
第4戦サタデーシリーズを制した篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR)
篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR)
篠原拓朗(アウディRS3 LMS)

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