香川真司、「基本」に立ち返り復活の時。ポジティブに絶対王者バイエルン戦へ

12月20日(水)10時22分 フットボールチャンネル

ドルトムントが掴んだ「本当に大きい」勝利

 ボルシア・ドルトムントのチーム状態が上向いている。ペーター・シュテーガー新監督がやってきてから、前体制で冷遇された香川真司のプレーにも力が戻り始めた。年内最後に挑むのはアウェイでの絶対王者バイエルン・ミュンヘン戦。一発勝負のカップ戦で、ドルトムントと香川は来年につながる成果をつかみたいところだ。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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 士気は高い。

 12月16日にホームで行われたブンデスリーガ第17節、対TSGホッフェンハイム戦。組織的に完成度の高い相手のサッカーと、自分たちの「ネガティブ」に陥りがちな精神面に苦戦を強いられながらも、ボルシア・ドルトムントは2-1で勝ち切った。

 89分、クリスティアン・プリシッチの劇的弾をお膳立てした香川真司。試合後、この勝利の意味を次のように話している。

「本当に大きいですし、最後ホームで、そしてウインターブレイク前に勝ち切れたことはすごく大きいですし、そしてまたこの勢いをバイエルン戦に繋げたいので、気を落とさず準備して。まぁ、本当にすごくポジティブに迎えられるんじゃないかなと思います」

 20日、DFBポカールのラウンド16を戦うため、ボルシア・ドルトムントはアリアンツ・アレナに乗り込む。年内最後の公式戦。対戦相手はバイエルン・ミュンヘンだ。

 王者は前人未踏のリーグ戦6連覇に向けてひた走る。9月末に行われたチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦での惨敗後にカルロ・アンチェロッティ前監督は解任。10月6日よりユップ・ハインケス監督が指揮を執っている。帰って来た72歳の老将は、何か特別なことをチームに持ち込んだというよりは、「基本的な」原則を整備し直したようだ。

つとめてポジティブに。年内ラストは絶対王者との大一番

 その辺りは、ペーター・シュテーガー氏がドルトムントの指揮官に就任してチームに施したことと、さほど変わらないのではないか。香川によれば、新監督が言うことは「基本的なことが多い」のだという。そして背番号23は、今回の監督交代の効果について、次のように語っている。

「監督変わるってことは、(新監督の)マネージメントというよりはやっぱり、一人ひとりやらないといけないですし、より緊張感もありますし、ポジション争いもまた一からですからね、そういうところでもその絶妙なバランスだったり緊張は嫌でも生まれますし、今のチーム状況を見たときに、必ず勝たないといけない、やっぱり一人ひとり、緊張感だったり強さを与えてくれる」

 バイエルンにはドイツ代表を始め、各国代表クラスの選手たちが揃う。戦力値ではブンデスにおいて頭一つ抜けている。「基本的なこと」を徹底し直して、個々のポテンシャルを最大限に活かすことこそが、6連覇に辿り着く最短距離とも言えるだろう。

 よって戦術的な規律はそこまで厳しくないため、11月25日に行われたボルシアMG戦のように、カウンターで足元をすくわれることもあるようだ。

 香川の語る、バイエルン戦のイメージ。

「アウェイなんでね、結構たぶん守備を重視する戦いになると思うので、ただまあ、レアル(・マドリー)もそうですけど、ある意味、吹っ切れるしかないですし、そういう恐れたり、ネガティブに考えちゃうと。相手が強いのは間違いないんでね、チャンスがあると信じてやりたいですし、必ずチャンスはあると思います」

 DFBポカールは一発勝負のカップ戦。「勢い」はリーグ戦以上に重要な要素となる。「守備を重視」しながらも、「吹っ切れ」た「ポジティブな」メンタルで臨むことにより道は拓けるのかもしれない。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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