大谷翔平のド軍契約を「史上で最も重要な日」と絶賛して炎上 “大谷マニア”の米識者にMLB戦士たちも反発「信頼を失った」

2023年12月21日(木)10時30分 ココカラネクスト

大谷のドジャース移籍を称えた記者が思わぬ形で炎上騒動に巻き込まれている。(C)Getty Images

 大谷翔平をこよなく愛する識者が思わぬ炎上騒動を巻き起こした。

 キッカケは何気ない賞賛の言葉だった。現地時間12月19日、米スポーツ専門局『FOX Sports』のアナリストを務めるベン・バーランダー氏は自身が司会を務めるYouTubeチャンネル「Flippin Bats」を更新。番組内で今オフにドジャース移籍を果たした大谷について言及し、「オオタニとドジャースが契約を結んだこの日は、球団史上で最も重要な日だろう。これは断言する。最大にして、最も衝撃的な契約だ」と論じたのだ。

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 さらに「ショウヘイ・オオタニとドジャースというブランドが手を取り合ったんだ。生涯語り継がれるね」とも語ったバーランダー氏におそらく他意はない。10年総額7億ドル(約1015億円)というプロスポーツ史上最高額のメガディールを純粋に称える意味合いで、「球団史上最も重要な日」と強調したのだろう。

 創設140年の歴史を誇るドジャースにあって、“歴史的な契約”を結んだスタープレーヤーたちは少なくない。黒人史上初のメジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンや、往年の大投手フェルナンド・バレンズエラ、日本人メジャーリーガーの「パイオニア」と言われる野茂英雄もそうだろう。彼らは契約金こそ大谷のそれには及ばないが、球団史に名を刻んだレジェンドである。

 ゆえに識者、さらにはメジャーリーガーたちもバーランダー氏に反発。次々と疑問の声を投げかけ、「Flippin Bats」の投稿は炎上する事態となった。

 ドジャースで8年間プレーし、23年シーズンはレッドソックスに在籍したジャスティン・ターナーは、自身のX(旧ツイッター)で「42番(ロビンソンの背番号)がいなければ、17番も生まれてはいない。頼むよ」と指摘。また、米ポッドキャスト番組「The Big Leagues Daily」で司会を務めるダン・クラーク氏もXで「さすがにひどい見解だと思う。これはジャッキー・ロビンソンに対して失礼だ。どのチームにおいても彼との契約以上の契約はない」と断じている。

 さらにファンからもバーランダー氏には批判が殺到。「さすがにオオタニもジャッキーほどの重要性はない」「君はドジャース・ファンの信頼を失った」「軽率すぎる」「球界全体で永久欠番となった男を忘れてはいけない」「本気で言っているとすれば、正すべきだ」と発言の訂正を求める声も寄せられている。

 繰り返すが、バーランダー氏に往年の大スターであるロビンソン氏を卑下する気などないはず。番組の都合上で二刀流戦士を推そうとしたがゆえに、大げさな表現を使ったにすぎない。それでもこうした何気ない言葉が騒動になるあたりは、大谷への注目度の高さを物語っているとも言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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