今オフも積極補強を続ける中日 球界OBが紐解く立浪監督の描く”理想のチーム作り”とは

2023年12月21日(木)6時50分 ココカラネクスト

来季こそ巻き返しを狙う中日。立浪監督の采配に注目が集まる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 立浪和義監督の就任以降、2シーズン連続最下位という結果に終わっている中日は今オフ、大きな動きをみせた。12月6日、巨人を自由契約となっていた中田翔と契約を結んだことを発表。長年に渡りウィークポイントとなっていた打線の長打力不足を解消すべく、来年4月に35歳を迎えるスラッガー獲得という、思い切った補強に打って出た。

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 また他にも、阪神から戦力外となっていた山本泰寛、板山祐太郎、前ソフトバンクの上林誠知、そして西武、オリックス、巨人などでプレーしたベテラン中島宏之が加入。それぞれが一軍で実績を残してきており、野手陣に厚みを加える補強を行なっている。

 来季が3年目となる立浪監督はこれまでのオフシーズンでも、周囲を驚かせるトレードなどを行なってきた。チームの課題となる打線強化を図るため、今オフでもこの先、さらなる新戦力獲得も予想される。

 連続最下位からの脱却はもちろん、2024年シーズンでの上位進出を目指す中日のここまでの積極的な補強の狙いについて、指揮官の胸中を読み解く球界OBの声も聞こえてきている。

 阪神など4球団で通算129勝をマークした下柳剛氏が自身のYouTubeチャンネル『柳に風』の中で、今オフの中日の選手獲得の動きについて、自身の見解を語った。

 12月15日に更新となった動画では、下柳氏が野手陣を中心とした補強を試みている中日に対し、「色んなタイプの選手を集めてきて、パズルのようにピース(選手)を組み合わせ、立浪監督の描くチームを作っていく」と分析。

 続けて、「一番困るのが、丸い選手ばかり集めること。丸い選手を重ねても尖った隙間ができてしまう」と述べながら、「その隙間を埋める選手を立浪監督は探しているのかもしれない」と独特の表現を用い、選手獲得の目的を見通している。

 さらに下柳氏は、これまで獲得した選手がそれぞれ、複数のポジションを守ることが可能な選手であると指摘。その上で「ポジションを入れ替えられる選手を獲っている」と述べながら、阪神で内外野の守備の経験を持つ板山祐太郎を例に挙げ、「内外野でハマるところを探す。(中日は)そういうテストができる球団。サードやファーストを守らせることもできる」と主張。各ポジションがレギュラーで埋められていた前所属球団とは、違う環境だと論じている。

 主砲としての期待が大きい中田をはじめベテラン、中堅プレーヤーが一員となり、さまざまな個性が加わり、立浪監督の描く理想のチームへと少しずつ近づいているはずだ。大胆なトレードやコンバートを試みてきた指揮官の“次なる一手”がどんなものになるのか、多くのファンも関心を寄せている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【柳に風(下柳剛公式チャンネル)の当該動画はこちら/https://www.youtube.com/watch?v=K7eFqDM4AQU&t=3s】

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