アジアにホンダCBR1000RR-Rが初上陸。元MotoGPライダー玉田誠率いるホンダ・アジア・ドリーム・レーシングが2020年体制発表

2019年12月23日(月)16時25分 AUTOSPORT web

 2019-2020 FIM世界耐久選手権(EWC)第2戦セパン8時間耐久のレースウイーク中に元MotoGPライダー玉田誠が率いるHonda Asia-Dream Racing with SHOWAの2020年シーズン体制発表が行われた。ステージの中心には、東南アジア地域で初上陸となるホンダCBR1000RR-R FIREBLADE(ファイヤーブレード)がベールアウトされると大きな拍手が沸き起こった。


 Honda Asia-Dream Racing with SHOWAは、2019年シーズンから始まったアジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000クラスではザクワン・ザイディが参戦し、3勝を挙げランキング3位となった。また、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスにも鈴鹿ラウンドともてぎラウンドでスポット参戦した。

Honda Asia-Dream Racing with SHOWAの体制発表会の様子


 2020年シーズンは、ザクワンをエースにゲリー・サリムが加わり2台体制でASB1000クラスに参戦。もちろんマシンは、新型のCBR1000RR-R FIREBLADEとなり、シリーズチャンピオン獲得を目指す。


 ゲリーは、2017年にARRC AP250チャンピオンを獲得し、2018年はCEV Moto3ジュニア世界選手権に、2019年はCEV Moto2ヨーロッパ選手権に参戦していたが、1000ccをライディングするのは2020年シーズンが初めてとなる。


 また、Honda Asia-Dream Racing with SHOWAは2020年シーズンも全日本ロードレース選手権JSB1000クラスの鈴鹿ラウンドともてぎラウンドにスポット参戦。2019年はザクワンの1台体制だったが2020年はザクワン、ゲリーの2台体制でのスポット参戦となる。また、鈴鹿8時間耐久ロードレースにも2019年と同様、参戦を予定となっている。

会場でアンベイルされたホンダCBR1000RR-R FIREBLADE
アジアに初上陸したホンダCBR1000RR-R FIREBLADE


 玉田率いるHonda Asia-Dream Racing with SHOWAは、セパン8時間(セパン8耐)ではザクワンを中心にMotoGPのMoto2クラスに参戦中のソムキャット・チャントラ、ARRC SS600クラスに参戦するアンディ・ファリド・イズディハールでエントリー。チャントラは、初めての1000ccスーパーバイクながらトップ10トライアルでは2番手タイムをマークすると、決勝では経験豊富なザクワンが引っ張り見事2位でフィニッシュし表彰台に上がった。


「先生がすばらしいので、うまく走ることができた」とチャントラ。この「先生」とは監督を務める玉田のこと。ライダーだけでもマレーシア、タイ、インドネシアと多国籍。そんなチームをまとめ上げ、レベルを上げてきたのが玉田であり、今回のセパン8耐でも、結果が、その功績を証明している。

Honda Asia-Dream Racing with SHOWAを率いる元MotoGPライダーの玉田誠監督


 MotoGPで2勝を挙げた玉田は、ライダーにもリスペクトされており、チームには、いい緊張感が保たれている。


「ザクワンは、慎重すぎる部分もありますが器用なライダーなので、2020年シーズンは、チャンピオン争いを繰り広げてくれるでしょう。(ホンダの)ニューマシンにも期待しています。ゲリーは初めての1000ccなので、しっかりマシンを操れるようにサポートして行こうと思っています」と玉田監督。2020年は、さらなる飛躍のシーズンにしたいところだろう。


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