井上尚弥は「大本命だ」 英大手ブックメーカーの識者がタパレス戦のKO決着を断言「イノウエは窮地の相手を逃さない」

2023年12月23日(土)17時0分 ココカラネクスト

井上は快挙をやってのけられるか。海外識者からの期待は高まる一方だ。(C)Getty Images

 間近に迫る決戦に向け、各国メディアの間でも緊張感が高まっている。12月26日に東京・有明アリーナで行なわれる世界スーパーバンタム級WBC&WBO王者の井上尚弥(大橋)とWBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)による4団体統一戦だ。

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 同級初戦となった今年7月にスティーブン・フルトン(米国)を打ち破り、2団体統一となった井上。このタパレス戦に勝てば、史上2人目となる2階級での4団体統一という快挙をやってのける。日本の“怪物”がボクシング史にまた一つ歴史を刻むわけである。

 文字通り歴史的な一戦とあって、海外の識者たちも熱視線を注いでいる。英大手ブックメーカー『Paddy Power』のマット・ギポン氏は「ナオヤはスーパーバンタム級では、比較的に新参者だが、世界的な知名度の低い、今回のような対戦相手では圧倒的な支持を得ている」と英国内での風潮を伝えている。

 無論、ギポン氏も2本のベルトを保持する30歳のフィリピン人王者の実力を侮っているわけではない。「タパレスは優れたジャブに、クレバーかつ重いバックハンド、さらには素早い足の動きもできる」と評価を綴っている。

 それでも井上を「大本命だ」とする理由は明確だ。ギポン氏は「タパレスは鋭いサウスポーだが、イノウエはこれまでもあらゆる型やファイトスタイルの選手と対峙している」と断言し、「5ラウンドでのノックダウン」と結末を予想した。

「イノウエは窮地に追い込まれた相手を決して逃さない。私は序盤の数ラウンドのうちに彼が相手を不利な状況に追い詰め、予定されている12ラウンドの中盤、それも5ラウンドでフィニッシュすると予想する。タパレスは過去に何度か5ラウンドで落としており、このボクシング・デーにまた同じことが起こるかもしれない」

 23年の年の瀬に実現した大一番は、下馬評通りの結末を迎えるのか。井上の快挙に向けたゴングの瞬間を世界が待ち遠しく見つめている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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