J1クラブが狙いそうな注目のJ2選手9選【GK・DF編】

2023年12月25日(月)18時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

どんなに優秀な攻撃陣が相手でも、ゴールさせなければ負けることはない。そのためにも、自陣を守る最後の砦GK(ゴールキーパー)やゴール前で攻撃を食い止めるDF(ディフェンダー)の働きは重要だ。12月も下旬となり、来季に向け日々移籍情報が発表されているものの、依然として去就が明らかになっていない有望選手も多い。


この記事では、移籍市場で注目されているであろう、2023シーズンのJ2で堅守に大きく貢献したGKとDF登録選手9名を紹介する。(※2023年12月25日AM8時時点でのデータに基づく)


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東京ヴェルディ GKマテウス 写真:Getty Images

GKマテウス(東京ヴェルディ)


1人目は、熾烈な昇格枠争いでプレーオフを制し、見事16年ぶりにJ1復帰を果たした東京ヴェルディの絶対的守護神マテウス。全試合フルタイム出場を達成するとともにリーグ最少の31失点に抑え、昇格の原動力となった。


城福浩監督が志向する「ラインを高く保つサッカー」は魅力的である一方でリスクは決して小さくない。そんな中、19歳でブラジル代表に選出された経験を持つ実力者が抜群の反応でゴールを死守し続けた。東京Vが昇格したため、そのままチームに残れば来季J1でプレーすることになるが、より資金力のあるクラブがリストアップする可能性は高い。




ザスパクサツ群馬 GK櫛引政敏 写真:Getty Images

GK櫛引政敏(ザスパクサツ群馬)


2人目は、2016年にリオデジャネイロオリンピックにも出場したザスパクサツ群馬の櫛引政敏。これまで在籍した4つのクラブ(清水エスパルス、鹿島アントラーズ、ファジアーノ岡山、モンテディオ山形)では2年連続してポジションを守り続けることができなかったが、昨2022シーズンから群馬に移籍すると、主力として38試合に出場し今季は全試合フルタイム出場を達成している。


下位に沈むことの多かった群馬がリーグ11位にまで上昇したのは、失点を44(シーズン4位)に抑えられたことが大きいだろう。このまま群馬で愛され続けるという選択肢もあるが、今季の実績を買われ、2016シーズン以来のJ1に挑戦する可能性もありそうだ。




水戸ホーリーホック GK山口瑠伊 写真:Getty Images

GK山口瑠伊(水戸ホーリーホック)


3人目は、フランスと日本のハーフである山口瑠伊。FC東京の下部組織を経てフランスやスペインで経験を積み、2022シーズンに水戸ホーリーホックでJリーグデビューを飾ると、1年目からレギュラーに定着。ビッグセーバーとして何度もチームを救ってきた。


2023シーズンは昨季の34試合から29試合へとやや出場機会を減らしたものの、最終節の清水エスパルス戦でみせたような圧倒的パフォーマンスが持ち味だ。欧州仕込みの25歳が、そろそろトップリーグに参戦してもなんら不思議ではない。




ジュビロ磐田 DFリカルド・グラッサ 写真:Getty Images

DFリカルド・グラッサ(ジュビロ磐田)


4人目は、今季のJ2ベストイレブンにも選出されたリカルド・グラッサ。ブラジルからジュビロ磐田に移籍した1年目の2022シーズンは、22試合の出場に留まりチームもJ2へと降格したが、今季J2の舞台で圧倒的な存在感を放っていた。


空中戦の強さと鋭い読みでのインターセプトを兼ね備え、左足から繰り出されるパスで起点となった。来季はチームがJ1に昇格するため、日本に残ればJ1でプレーすることになるだろうが、今季の活躍をみて他のクラブが触手を伸ばす可能性は高い。




清水エスパルス DF鈴木義宜 写真:Getty Images

DF鈴木義宜(清水エスパルス)


5人目は、ルーキーイヤーから常に一定以上の出場機会を得続けている鈴木義宜。今季もキャプテンかつDFのリーダーとして40試合に出場した。鋭い読みが可能にするクリーンな守備は必見。31歳となりベテランの域に入るが、J1での実績も十分で確実に活躍できるセンターバック(CB)は希少だ。経験豊富なCBを求めるJ1クラブからのニーズはあるだろう。


大分トリニータ DFペレイラ 写真:Getty Images

DFペレイラ(大分トリニータ)


6人目は、大分トリニータの右センターバックであるペレイラ。2021シーズンに期限付き移籍で加入した1年目はJ1ということもあり出場機会が限られたが、チームがJ2に舞台を移した2022シーズンからはレギュラーに定着し、今季は完全移籍で正式に大分の一員となった。


J2で群を抜く高さや強さで、パス数もチームトップを記録している。ブラジルではボランチを主戦場としており、パスセンスも十分なものがある。




水戸ホーリーホック DF山田奈央 写真:Getty Images

DF山田奈央(水戸ホーリーホック)


7人目は、浦和レッズユースで育ち2021年に水戸ホーリーホックへ入団した山田奈央。1年目は1試合、2年目は19試合と年々出場機会を増やし、3年目の今季は24試合に出場した。夏以降は第41節のジュビロ磐田戦を除き全試合にスタメン出場しており、自身でも成長を実感するシーズンとなったことだろう。


21歳にして水戸ではセンターバックの柱といえる存在になった山田。2022シーズン終了後に複数年での契約更新が発表されているため移籍する場合は違約金が発生するが、J1クラブからの需要はありそうだ。将来性を考えると、トップカテゴリーで更に成長を遂げる姿を期待してしまう。




清水エスパルス DF山原怜音 写真:Getty Images

DF山原怜音(清水エスパルス)


8人目は、Jリーグ屈指のクロス精度を誇る清水エスパルスの左サイドバック山原怜音。昨季のJ1では、ルーキーイヤーながら8アシストを記録した。チームがJ2に舞台を移した2023シーズンは怪我の影響があり出場試合数は19に留まったが、それでも4アシストの成績を残している。どの試合でも積極性を貫く姿勢は清水のなかでも際立っていた。実力は間違いなくJ1クラス。来季どこでプレーするのか楽しみだ。




ザスパクサツ群馬 DF中塩大貴(横浜FC所属時)写真:Getty Images

DF中塩大貴(ザスパクサツ群馬)


9人目は、ザスパクサツ群馬の左サイドバックとして新境地を開拓した中塩大貴。元々はフィードが上手く希少な左利きのセンターバックだが、今季加入した群馬では左サイドバックを中心として全試合に出場。自慢の左足はプロ初を含む3得点を生み、そのうち2つは決勝点となっている。


プロ入りから4年間でJ1からJ3まで4クラブ(ヴァンフォーレ甲府、横浜FC、ギラヴァンツ北九州、群馬)を経験した苦労人は、2024シーズンをどのクラブで迎えるのだろうか。


(※2023年12月25日9時にザスパクサツ群馬が契約更新を発表)

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