自社パワーユニット開発は「大きな挑戦」とレッドブル代表。ライバルと戦えるようになるまで時間が必要だと認める

2024年12月26日(木)17時51分 AUTOSPORT web

 レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)がフェラーリやメルセデスのようなマニュファクチャラーと競うことができると確信しているものの、それは一夜にしてできることではないことを認めている。


 レッドブルは、F1のシャシーとエンジン双方に関する大規模なレギュレーション変更が行われる2026年に独自のパワーユニットを投入する。ミルトンキーンズにあるレッドブルのキャンパス内の新エンジン部門は活気に満ちており、エンジニア、デザイナー、技術者たちが、2026年にF1の最も確立されたプレーヤーに対抗できる最先端のパワーユニットを開発するために、休みなく働いている。


 この挑戦的な取り組みを支援するため、レッドブルはフォードと提携を結んだ。このアメリカの自動車大手は、今後のF1ユニットのハイブリッド要素開発を含むいくつかの特定分野において、知識と専門技術を提供することになった。

レッドブル、2023年ローンチイベントでフォードとの提携を発表


 ホーナーは、この取り組みの規模について語り、2026年に同時に行われるレギュレーション変更が、F1史上最も重要な変化のひとつとなると主張した。


「大規模なレギュレーション変更があり、2026年にはエンジンとシャシーが変更される。我々はフォード・モーター・カンパニーと提携し、2026年に向けて独自のエンジンを開発しているが、これは大きな挑戦だ」と、ホーナーは『talkSPORT』に説明した。


「つまり我々は、レッドブルの子会社としてフェラーリとメルセデスに挑むことになる。これは我々にとって、このスポーツにおける最大の挑戦だ」


「しかし、我々は適切な人材と施設を擁している。そして最も重要なのは、適切な考え方と文化、そして『ほら、我々は彼らに対抗できる』と言える意欲的な姿勢があることだ。時間はかかるだろうが、我々は完全にできる」

2024年F1第21戦サンパウロGP クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)


 レッドブルのパワーユニット開発進出には、メルセデスやフェラーリなどのライバルチームで経験を積んだエンジニアの雇用を含め、人材と設備への多額の投資が伴っているホーナーは、2026年のレギュレーション見直しの重要性を強調し、これを「おそらくF1の過去60年間における最大のリセット」と呼んだ。


「私は、すべてのチームが新しいルールに適応するという同じ課題に直面し、2026年がスポーツにとって極めて重要なシーズンになることに注目している。つまり、F1は状況が刺激的になった時にルールを変えるのがとても得意だということだ」と、ホーナーが最近アブダビで語ったと『PlanetF1』が報じた。


「2026年はパワートレインとシャシーの両方が変わるという、おそらくF1の過去60年間で最大のリセットとなるが、それは誰にとっても同じだということだ」


「それによって勝者と敗者が決まる。まず、2025年に焦点を当てることになる」

レッドブル・パワートレインズのファクトリー


 ホーナーは2026年のリセットを認めながらも、2025年が重要な足がかりになるとも考えている。現行のレギュレーションが成熟し、各チームのパフォーマンスが収束するなか、これからのシーズンは、抜本的改革に先立ってレッドブルが準備を整える出発点となるかもしれない。


 ホーナーのコメントは、定評のあるエンジンメーカーに挑むという大きな挑戦があっても、F1において支配的な勢力であり続けるというレッドブルの決意を反映している。レッドブル・パワートレインズが競争力を獲得するまでには時間がかかるかもしれないが、チームの考え方とリソースに対するホーナーの信頼は、F1の新時代をリードするという同チームの野心を強調している。


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