【辻にぃスイング見聞】23歳のショットメーカー 辻梨恵の代名詞は“縦振り・高弾道”

12月27日(水)17時59分 ALBA.Net

23歳の新鋭・辻梨恵 縦スイングからナイスショットを量産する(撮影:佐々木啓)

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今季活躍した注目選手のスイングから強さの要因を探る“Playback LPGATour2017”。第37回は2017年に賞金ランク31位に入り、2年連続でシード権を獲得した辻梨恵。今年はキャリアハイとなる5度のトップ10入りを果たし、新たなヒロインの誕生を予感させてくれた。上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が、辻のスイングを解説する。


今年の辻さんは賞金ランキング31位ながら、パーオン率で19位、ドライビングディスタンスで18位に入っています。ショットに関してはいいものを持っている証拠ですが、彼女の売りは弾道の高いビッグキャリーボールを打てることにあります。大きなスイングアークから繰り出されるハイボールは、コースを攻める上で武器になることは間違いありません。

スイングの特徴は何といっても縦スイングにあります。上体を少し起こし気味のアドレスから、ゆったりとしたリズムでクラブを大きく振り上げ、トップでは縦にエネルギーを貯めています。頭の位置を変えずに、縦に上体を捻るイメージです。

169センチという高身長も影響しているかもしれませんが、辻さん自身からもアップライトに振る意識が伝わってきます。おそらくクラブを真上に上げているぐらいの感覚だと思います。シャドウスイングを見ても、クラブを縦に上げて縦に下ろそうとしています。そのような意識は常に持っているのでしょう。さらに、インパクト後も縦に振り抜いているだけに、クラブを縦に使う意識はかなり徹底されています。

縦スイングの魅力は、ドアスイングになりにくいことです。フラットなスイングだと、それだけ体の開閉が大きくなりますが、縦スイングだと体を軽く閉じた状態でスイングできるようになります。その結果、ターゲットに対してブレにくい打球になるメリットがあります。また、球の高さにも影響があります。スイング軌道としては、縦に下ろして縦に振り抜くわけですから、ボールが低弾道になる理由は一つもありません。ダウンブローに入れてアッパーブローに振り抜くイメージです。

スイングの中でいい部分は、インパクト時の左ヒジの向きです。体の左サイドに抜けた形にならず、自分に向いています。この形ができると、ヘッドがポンと走ってくれます。ボールがつかまらない人や、飛距離アップを狙う人は、辻さんのように左ヒジが自分の体を向いているかどうかチェックしてみましょう。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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