プチ・ル・マンを制したアストンマーティンがGTDプロへ。ロス・ガンの継続起用も発表/IMSA

2021年12月28日(火)17時15分 AUTOSPORT web

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦しているハート・オブ・レーシングチームが2022年の同シリーズにおいて、GTデイトナ・プロ(GTDプロ)とGTDの両クラスにアストンマーティン・バンテージGT3でエントリーすることを確認した。


 イアン・ジェームスが率いるチームを運営するザ・ハート・オブ・レーシングは、引き続きアストンマーティンのGT3カーを用いて北米スポーツカーシリーズにコミットすることを決め、シリーズ内に新たに誕生するGTDプロクラスに、アレックス・リベラスとアストンマーティン・ワークスドライバーのロス・ガンによってドライブされるバンテージGT3を送り込むとアナウンスした。


 また、チームはこの23号車アストンマーティンが、デイトナやセブリングなどで構成されるIMSAミシュラン・エンデュランスカップ(IMEC)に出場する際には、アストンマーティン・レーシング(AMR)のドライバーであるマキシム・マルタンが前述の2名に加わることもあわせて発表している。


 一方、2021年にガンとペアを組んだロマン・デ・アンジェリスはGTDクラスでチームに留まり、トム・ギャンブル、ダレン・ターナー、チーム・プリンシパルのジェームスとともにロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間)に出場する。


 この27号車アストンマーティンでフルシーズンを戦うデ・アンジェリスとペアを組むのはマルタンだ。AMRエースドライバーのひとりである彼は耐久レースではプロクラス、ウェザーテック・スプリントカップのレースではプロ・アマカテゴリーであるのGTDクラスのドライバーとしてチームに貢献する。


 11月にロード・アトランタで行われたプチ・ル・マンでクラス優勝を飾ったハート・オブ・レーシングチームは、シーズン後半に2台体制へとオペレーションを拡大。そのなかでガンとデ・アンジェリスがスプリントカップのタイトルを獲得した。


「2021年に勢いと教訓を得た我々は、冒険を拡大する準備ができている」と語るのは、デイトナでは自らGT3カーのステアリングを握るジェームス。


「私たちのプログラムの明らかな次のステップは、新たに誕生するIMSA GTDプロクラスに挑戦することだった」


「我々はチームとしての限界を押し広げ、最高のチームとドライバーとともにチャレンジし続けることに興奮しているんだ」


 この体制発表はIMSAがGTル・マン(GTLM)クラスに代わる新しいクラスとして立ち上げるGTDプロにアストンマーティンが加わることを意味し、これによって1月29〜30日に行われる開幕戦デイトナでは、同クラスに少なくとも8つのGT3メーカーが参加することになった。

2021年のプチ・ル・マンでGTDクラス優勝を飾った(左から)ロマン・デ・アンジェリス、イアン・ジェームス、ロス・ガン(ハート・オブ・レーシングチーム)
ハート・オブ・レーシングチームは2022年のIMSA GTDプロクラスと同GTDクラスで、アストンマーティン・バンテージGT3を1台ずつ走らせる

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