【AFF三菱電機カップ】一時数的不利に陥るもベトナムが強豪マレーシアに快勝

2022年12月28日(水)11時39分 サッカーキング

[写真]=Getty Images

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 東南アジアの王座を争うAFF三菱電機カップは27日にグループB第3節が行われ、王座奪還を狙うベトナムがホームで強豪マレーシアを迎え撃った。この試合は、ベトナムのパク・ハンソ監督とマレーシアのキム・パンゴン監督による韓国人指揮官同士の対決となった。

 ベトナムはアウェーで行われた初戦でラオスに6ー0と大勝。第2節は休みだったため、中2日で移動しながらの3連戦となったマレーシアより有利な状況で、この大一番に臨むことができた。

 グループBの頂上決戦と言われた試合は、立ち上がりから激しい攻防が続く。28分には、CKからFWグエン・ティエン・リンが頭で合わせてベトナムが先制。これで流れを引き寄せたかと思ったが、32分にFWグエン・バン・トアンが2枚目のイエローカードで退場となってしまう。数的不利となったベトナムはマレーシアに主導権を譲るも、GKダン・バン・ラム(元セレッソ大阪)の活躍もあり、1点リードのまま前半を折り返す。

 後半も苦戦が予想される中、ベトナムは果敢に追加点を狙った。59分、左サイドを駆け上がったDFドアン・バン・ハウが相手と競り合いながらペナルティエリアに侵入し、ゴールライン付近で転倒。この時、一緒にピッチ看板付近で倒れこんだ相手選手がドアン・バン・ハウの顔を蹴った。ファウルの場所はピッチ外だが、ボールはインプレー中だったため、ルール(ピッチ外での反則は最も近いライン上からFKで再開、今回の場合はペナルティエリア)に基づきベトナムにPKが与えられ、悪質なファウルを犯した相手選手は一発退場。

 このPKをDFクエ・ゴック・ハイがきっちり決めると、数的不利が解消されたベトナムがここから主導権を握り返す。83分には、途中出場のMFグエン・クアン・ハイの技ありパスに反応したMFグエン・ホアン・ドゥックが柔らかいタッチでゴールに流し込み、ダメ押しの3点目。終わってみれば、ベトナムが3ー0で快勝した。

 第3節を終えて、ベトナム、シンガポール、マレーシアが勝ち点6で並んだが、得失点差で上回ったベトナムがグループBの首位に浮上し、準決勝進出に大きく前進。なお、ベトナムは次節で西ヶ谷隆之監督率いるシンガポールと対戦する。

文=宇佐美淳

サッカーキング

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