第一次世界大戦中に活躍したイギリスの軍鳩は二階建てのダブルデッカーバスを拠点としていた

1月4日(金)20時30分 カラパイア

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 第一次世界大戦(1914〜1918)は、非常に多くの動物たちが動員された戦争だったようだ(関連記事)。

 騎兵隊用、荷役用として何百万頭というウマが投入されたほか、ラバやイヌ、ラクダなども駆り出された。

 そして、ハトも軍鳩としても重要な役目を担っていた。

 その帰巣本能を活かして伝書鳩として使われ、大切な伝令を運ぶ翼のある兵士となったのだ。

 そんな貴重な財産だったハトたちなわけだが、イギリス軍の軍鳩の場合にはどんなところで飼育されていたんだろう。

 見るからに鳩舎なところだと敵から攻撃されそうだけれど・・・?
・イギリス軍がハトのために用意したはとバス

 第一次世界大戦中、イギリス軍は10万羽以上の軍鳩を飼育していたそうだ。

 ハトたちが住んでいたのは、貨物自動車の上に積まれた鳩舎だったり、使われていないダブルデッカー(ロンドンの二階建てバス)だったりした。まさに「はとバス」ってやつだね。

 イギリス軍は移動式の鳩舎、文字通りはとバスを空飛ぶ兵士たちのために用意していたんだね。

 鳩舎とは思えない個性的な外観は敵の目を欺くのにぴったりで、さらにハトたちにとっても我が家を認識しやすいというメリットもあったようだ。

 ハトたちは例え鳩舎が移動していたとしても、ちゃんと我が家にたどり着いたらしい。


・伝達手段が発達していない時代の貴重な財産

 当時のイギリス軍が軍鳩と鳩舎を撮影した貴重な写真が公開されていた。

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・妨害され傷ついた状態で帰還することもあった軍鳩たち

 敵からの攻撃を受けて野戦電話の回線が切断されたとき、ハトたちは戦闘中であろうと伝令を運ぶべく空に飛ばされることもよくあった。

 現代のようにコミュニケーション手段が発達していなかった時代の貴重な伝達手段だっただけに敵からも狙われやすく、伝令を妨害しようと飛んでいるところ撃たれるなんて日常茶飯事だったという。

 そのため、とても傷ついた状態で帰還するハトが後を絶たなかった。

 一方、ハトを撃ち落とす方も必死で、敵の軍鳩を撃ち落とすために散弾銃が配備したり、ドイツ軍はイギリス軍のハトを捕まえようとタカを訓練していたという。

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・各国で多用されていた軍鳩

 当時、軍鳩を使っていたのはイギリス軍だけではない。フランス陸軍は軍備増強とともに鳩の小屋を増やしていき、米陸軍通信隊はフランスにおいて600羽もの鳩を使っていたという。

 第一次世界大戦中にとどまらず、その後も戦争の度に軍鳩は重宝され、第二次世界大戦の頃になると、イギリス軍は25万羽もの軍鳩を使用していたという。

References:Messy nessy chic /wikipedia / written by usagi / edited by parumo

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