『ボートレース江戸川』で絶品すぎる“勝負メシ”を食べ歩きしてきた

2021年1月4日(月)10時48分 食楽web


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 安くて旨い飯といえば、B級グルメ。ファストフードからご当地メシまでその幅は多岐にわたりますが、今回は意外と知られていない、ボートレース場の“勝負メシ”をご紹介します。

 今回取材に向かったのは、東京・江戸川区の船堀駅からほど近い『ボートレース江戸川』。ボートレース場に美味しいご飯なんてあるの? と思う人もいるかもしれませんが、実は、安い旨い早いが三拍子揃った、激旨グルメが揃っているんです。

 ボートレース場グルメの紹介は、今回が第2回目。以前紹介した、平和島に続き、今回はどんな “勝負飯”があるのか、ワクワクが止まりません。

一級河川「中川」を使用した唯一のボートレース場


開放感がある『ボートレース江戸川』。施設内はレトロ感のあるオシャレなつくり。平井、西葛西、船堀駅から無料のシャトルバスもありアクセスも良好

 この『ボートレース江戸川』は、国内24のボートレース場の中で、唯一、一級河川を使用しているのが特徴。東京湾も近く、潮の流れや風の向きなど、自然の影響を受けやすいことから、ボートファンの間では、「日本一の難水面」として親しまれ、ほかとはひと味違ったレース展開が楽しめるんだそうです。

 そんなボートレース江戸川には、高級和食のレストランから、もつ煮や焼きそばなどのB級グルメまで実に多彩な食事処が勢揃い。食関連のイベントもしょっちゅう開催される、お祭りの縁日のように賑やかな楽しいレース場なんです。ではさっそく、入場料100円を支払い本場へ突入です!

メインダイニング『笑和』で名物「豚もつ煮込み定食」をかっこむ


豚のもつとネギがたっぷりの「豚もつ煮込み定食」750円

 現在、『ボートレース江戸川』は6店舗の飲食店が営業しています。まずは入口の1階にある、メインダイニングの『笑和(しょうわ)』で、名物の「豚もつ煮込み定食」をいただきます。

 食券を購入して受け付けへ。するともつ煮が10秒前後で提供されます。早い! レースの合間にサクッと食べられるのも、人気の秘訣なんでしょうね。


よく味が染みこんで、ごはんが進むもつ煮

 もつ煮の具材は、もつとねぎ、こんにゃくの定番のスタイル。味噌ベースのもつ煮は、意外にもすっきりとした味わいで、とっても美味。ほとんどのテーブルのお客さんが、このもつ煮込みをわしわしと食べています。


広くておしゃれな店内。雨の日には、全品500円になるサービスも

 ちなみに、後からわかったのですが、この日は「豚もつ煮込み定食」が100円で提供されていたそうです。『ボートレース江戸川』では、不定期で多彩なイベントを開催していて、美味しいものがびっくりするようなリーズナブルな価格で楽しめるのが最高ですね。

種類豊富なB級グルメがずらり。一般席2階・4階フロアで食べ歩き


左・2階に上がるエスカレーター横にある売店『甘味』の「とん汁」300円。右・『楽(らく)』の旨すぎる「アジフライ」170円

 一般席のメインフロアである2階には、4店舗の飲食店があります。このフロアには昔の映画看板がたくさん掲げられていて、レトロな雰囲気がたっぷり。いちばん最初に現れる店が、具たくさんのとん汁が名物の『甘味』。とん汁は優しい味噌味で、この時期には本当に身体が温まります。

 お次は、揚げ物専門店『楽(らく)』へ。一番人気は「アジフライ」。昨年9月に開催された「揚げ物番長決定戦」で1位を獲得し、6日間で1129個を売り上げたという人気の一品です。サクサクとした衣に包まれた身はふわっふわの食感。肉厚で食べ応えあり。めちゃくちゃ美味しいです!


左・たっぷりキャベツが美味しい『竹林』の「焼きそば」350円。右・『雀』の「ナポリタン」350円、「しゅうまい串」200円とリーズナブル

 そして、一般席2階の最後は『竹林』。屋台のような雰囲気のお店です。こちらは「焼きそば」が人気で、1日に250食も出るのだとか。この「焼きそば」の特徴は、とにかくキャベツの量がスゴイこと。

 甘みがあってシャキシャキの食感が最高。お店の人によれば、「一度に焼く焼きそばは12人前。そこにキャベツは1個半入れています」とのこと。キャベツたっぷり焼きそばは、B級グルメ界の王様と言っても良いかもしれませんね。

 焼きそばを堪能した後は、一般席4階フロアに上がります。そこでまず目に飛び込んでくるのは売店『雀』。江戸川の新名物になりつつある「昔ながらのナポリタン」が人気のお店。この日はイベントを開催していて、通常350円のナポリタンが200円、さらにクリームソーダがサービスになっていました。なんともラッキーです。

指定席「M I Y A B I」では、高級和食店さながらの本格グルメが楽しめる!


いちばん人気の「マグロ御膳」1500円

 そして、今回もっとも楽しみにしていたのが、指定席フロア「MIYABI」にあるレストラン『takebue』。『ボートレース江戸川』には、有料の指定席の利用客だけが入れるレストランがあります。

 指定席は当日販売のみで、開場とともに売れ切れてしまうほどの人気。料金は2500円、2000円、1000円の三段階で、指定席の利用はもちろん、なんと食事券がついてきます。例えば2500円の指定席には、1500円分の食事券がついて、実質1000円で指定席を利用できるというもの。超お得です!

 その指定席のお客さんだけが、特権的に利用できるレストランが『takebue』なのです。入口には竹林が配され、高級感漂う店内で「うな重」や「鉄火丼」などのこだわりの和食が堪能できます。

 同店の一番人気は「マグロ御膳」。マグロの刺身、ネギトロ、マグロカツと、まさにマグロ三昧で、高級和食店に負けないような本格的な美味しさに大満足。これが1500円で食べられるなんて!

「食」のイベントもしょっちゅう開催


100円でお酒が飲めるなら、行く!(※2019年実施模様)

 常設のグルメも楽しいですが、「食」のイベントもしょっちゅう開催されているのも『ボートレース江戸川』のいいところ。昨年だけでも、「キリンクラフトビール1杯100円」、「世界のビール1杯100円」、「レモンサワー1杯100円」、「炭火焼うなぎ丼500円」、「100円ビールに焼き鳥無料」など、数え切れないほど多数のイベントを開催しています。

 ちなみに、昨年はコロナ禍の影響で中止になったそうですが、毎年年末には、マグロの解体ショーを行っていて、鉄火丼やサクの販売をしているそうです。


※2019年実施模様

 実際の一級河川を使用しているので、開放感があって晴れた日は気持ちよく過ごせる『ボートレース江戸川』。指定席エリアの『takebue』は「BOAT RACE 365」(外向発売所)の営業日、そのほかのお店は本場でレース開催日のみの営業。スケジュールをチェックして、ぜひ行ってみてくださいね。

●DATA

ボートレース江戸川

住:東京都江戸川区東小松川3-1-1
TEL:03-3656-0641
営:レース開催日
休:スケジュールはH Pにて確認してください
https://www.boatrace-edogawa.com
※価格は全て税込

●著者プロフィール

矢巻美穂(やまき・みほ)
国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国などのフォトガイドブックを執筆。近著は『はじめて旅するウラジオストク』(辰巳出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。これまで取材に行って、本当に美味しかった店や行ってよかった人気スポットを紹介。

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