三重・松阪市では牛じゃなくて「とり焼肉」が人気? 地元の名店『とりいち』に潜入して秘密を探ってみた!

2023年1月4日(水)10時49分 食楽web


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●調査内容:三重・松阪に根付くソウルフード「とり焼肉」の秘密を調査。地元の名店『とりいち』で実際に食べてきた

 世界的に有名なブランド牛「松阪牛」で有名な三重県松阪市。実は牛だけでなく鶏も有名で、松阪市には「とり焼肉」(鶏肉の焼肉)の文化が根付いています。

 そもそも松阪市では古くから採卵鶏を飼っている農家が多く、産卵期を終えた鶏を七輪で焼いて食べる習慣がありました。その流れからか、市内でも鶏を専門に扱う焼肉店が出始め、各家庭でも牛より手軽な鶏を食べるように。今でも多くの市民から愛される文化となった「とり焼肉」。その人気店の一つで、地鶏を扱う数少ないお店『とりいち』に行き、その美味しさの秘密を探ってきました!

『とりいち 本店』で、オリジナル地鶏を食らう!


松阪市の『とりいち 本店』

 高速道路の松阪ICを降り、10分ほどの幹線道路沿いにある『とりいち 本店』。付近に飲食店などはまばらで、すでにお店には地元ナンバーの車が多く止まっています。東京から向かった筆者も勇気を出して入店。忙しい間をぬって、店主の田中誠人さんが対応してくれました。田中さんによると、まず『とりいち』は、今年の10月で創業14年を迎えたそう。ここ三重・松阪独自のソウルフードを広めたいという気持ちから副業で始めたお店が発端とのことです。

「地元には、10数店舗の『とり焼肉』のお店があります。ただ、その内容や味付けはお店によって異なるため、各店とも味わいが少しずつ違います。そんな中で、当店『とりいち』ではタレの研究を重ね、材料にもこだわっています。特に『とりいち』の自慢は松阪地鶏を採用しているところ。他店にはない味をご提供できていると自負しています」(『とりいち』田中さん)

 この松阪地鶏は、三重県原産の軍鶏と、地鶏の名古屋コーチンを掛け合わせたもので、地鶏本来の旨みを色濃く残した、弾力に富んだ赤身の肉質が特徴とのこと。地元でも『とりいち』だけの試みだそうです。

人生初となる「とり焼肉」を実食!


シンプルなメニュー。どれも美味しそうで迷います……

 さて、初めての「とり焼肉」です。何を注文しようか迷っていると、初めての方がオーダーすることが多いという「松阪地鶏の盛り合わせ」をオススメしていただきました。人気の部位が全部入っているということで、こちらをいただいてみることにしました。


「松阪地鶏の盛り合わせ」2800円(税別)

 人気部位が一度に楽しめるこちらの盛り合わせ。左上から時計回りで、ササミ、肝、手羽先、手羽元です。左側のツマの右にメスの若鶏、左にオスの若鶏。同じ部位でもオス・メスで色みが違います。こうやって部位を一気に食べ比べる機会がないと、なかなか気付けないことだと思いました。


ロースターで焼きます

 さっそく、それぞれ焼いてくことに。鶏肉なので、いつもの焼肉よりもしっかりめに火を通します。焼いている最中から、鶏の良い香りをまとった煙が鼻腔をくすぐり、焼き上がりが待ち遠しい気持ちでいっぱいになりました。


まずはそのままで!

 焼き上がったお肉を、まずはタレをつけずにそのままいただきます。噛んだ瞬間、その柔らかさにビックリ。そして、ジューシーなお肉の旨みが一気に広がります。言うに及ばず、鶏肉独特の臭さは一切なく、旨みだけが凝縮されています。これが『とりいち』オリジナルの地鶏の旨さ……人気の理由が一口で伝わってくるような美味しさです。


みそだれをつけて

 続いてはお店自慢の秘伝の自家製みそだれをつけていただきます。このみそだれがまたヤミツキ感十分の味わい。赤味噌をベースにガツンとニンニクが効いた甘辛い味わいで、鶏肉の旨みを引き立ててくれます。濃厚かと思いきや意外とさっぱりしていて、飽きずにいくらでも食べられそうです。

 さらに大葉で包んで食べると、鶏肉の脂と大葉の爽やかさが絶妙なハーモニーを奏でてくれます。肉もごはんもどんどん進みます。車で伺ったためお酒は飲めませんでしたが、これは絶対ビールにも合う味と確信。タレはニンニクなしも選べるので、臭いが気になる方も安心して楽しめます。


唐辛子を足すと、食欲にブーストがかかる!

 卓上にある唐辛子を少し足すと、辛みがプラスされ大人な味わいに。細かく切った鷹の爪を油で炒めたもので、これがまた甘辛いみそだれに合います。鶏肉の旨みを引き立てる名脇役です。お肉は、どの部位も美味しいのですが、筆者が個人的に一番好きだったのが肝。とろけるような食感で、クセも無く、新鮮な地鶏だからこそ味わえる美味しさを堪能できました。


味のあるメニュー表

 鶏肉の美味しさに舌鼓を打ちながら店内の壁メニューを眺めて思ったのが、その価格の安さです。とり焼肉文化の成り立ちもあり、普段の焼肉と比べると圧倒的に価格が安い! 家族みんなで来てお腹いっぱい食べてもリーズナブルに楽しめそうです。実際、筆者が訪れた時間は平日の昼間にもかかわらず、多くのお客さんで賑わっていました。

地元ではファミリーレストラン並の敷居の低さ……それが「とり焼肉」!


『とりいち』田中さん

 食事の後、改めて田中さんから話を聞きました。

「牛の焼肉ってやっぱりちょっと値段が高いものですから、特別な時に行くことが多いと思うんです。でも、鶏肉は安くて日常的に楽しんでもらえるような価格帯なので、地元ではファミリーレストランと同じくらいの敷居の低さになっていると思います。地元の方たちも平日に普通に昼食で食べに来られたりとか、日常食として楽しんでいただいています」(『とりいち』田中さん)

 肩ひじ張らずに、家族と、仲間と、気軽に囲める松阪・三重の「とり焼肉」文化。『とりいち』では、オリジナルの地鶏の旨みを存分に楽しめる絶品ローカルグルメが楽しめました。オリジナル地鶏には限りがあるため、まだ全国で楽しむことはできないとは思いますが、この味わい、三重・松阪まで食べに行く価値十分です。ぜひ多くの方に味わっていただきたいと思いました。

調査結果

 三重・松坂では、日常食として「とり焼肉」が親しまれていました。他では食べられない絶品の味わい、三重・松阪まで食べに行く価値十分です!

(撮影・文◎長岡ユミ・松田義人)

●SHOP INFO

店名:とりいち 本店

住所:三重県松阪市伊勢寺町2640-1
電話:0598-58-4780
営業時間:11:00〜14:00、17:00〜21:00
定休日:月曜(祝祭日の場合は営業)
https://web-toriichi.jp/honten

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