政治の汚職問題を隠蔽するための「巨大芸能ニュース2つ」が準備中か? ひき逃げ事件と…
2021年1月3日(日)8時0分 tocana
不倫問題で活動自粛していた、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建が12月3日に開いた記者会見では、囲んで質問を続けた女性リポーターたちを見て、「同じように安部晋三や菅義偉首相を追及してほしい」との声がネット上で上がっていた。
芸能リポーターは日頃、政治の取材などしていないから、担当はまったく別モノで、魚屋に「新鮮な牛レバーをなぜ入荷しないんだ」と文句を言うようなものだ。しかし見方を変えれば、政治関心の強い人々でさえ、渡部会見に注目していたということでもある。
その通り、問題の会見はワイドショーなどの情報番組でトップニュースとなり、1時間半以上にわたって続けられたダラダラトークは新聞、雑誌、ネットのニュースでも大きく取り上げられた。一方、安倍晋三前首相が「桜を見る会」の前日に都内のホテルで開催した「前夜祭」に関する公選法違反、政治資金規正法違反の疑いについては、翌12月4日に菅首相が30分程度の会見で、当の安倍前首相に至っては3分で打ち切られていた。
約1年前、安倍前首相や、当時の官房長官だった菅首相は、この前夜祭について現在判明している事実や証言と食い違う話をしていたことは社会的にも見過ごせない話であり、渡部の多目的トイレを利用した個人の不倫話より深く説明を求めるべき話であるのは確かだ。
それだけに一部からは「渡部の会見がなければ、もっと安部・菅の追及がもっと強くなったのでは」との声もある。実は、広告代理店の関係者からは「渡部さんが復帰するために仕掛けた会見で安部追及を弱まらせたのは事実」との見方もある。
「渡部会見には広告代理店の役員が絡んでいて、あの会見現場に居ましたからね。政治家やタレントのイメージを操作するのに長けた人で、安倍政権時代から政府与党ともくっついていた人。だから、政治の汚職問題を隠すために、あのタイミングで芸能ニュースを仕掛けたとしてもおかしくないし、そう考えた方が自然。聞いた話では、安部・菅への追及はこれからが本番なので、さらにそれを隠すための巨大芸能ニュースが2つ用意されているそうだ」
なんとも驚くべき話だが、その芸能ニュースのひとつは、大物芸能人Aの薬物乱用で、すでに内偵が終わっていて、警察がいつでも動ける話だという。
「もうひとつは●さん(超有名な元アスリート)によるひき逃げ事件。これは東京・築地で起きたもので、まだ刑事事件になっていない話。警察の腹ひとつで事件化できる」
あくまで広告代理店の関係者が小耳に挟んだ怪しい情報という範疇ではあるのだが、もしも本当に芸能ニュースで政治家の追及を妨げているというなら、一部で失笑を買っていたラサール石井の見方が大当たりということになる。
昨年、女優の沢尻エリカが違法薬物所持の疑いで逮捕された際、ラサールは「政府が問題を起こし、マスコミがネタにし始めると芸能人が逮捕される。これもう冗談じゃなく、次期逮捕予定者リストがあって、誰かがゴーサイン出してるでしょ」とツイート、2月に歌手の槇原敬之が覚醒剤所持で逮捕されると「何年も調べてるからいつまでも泳がせておける。いつ逮捕するかは自由に決められる」と書いていた。そして、同様に鳩山由紀夫元首相までも「みなさんが指摘するように、政府がスキャンダルを犯したとき、それ以上に国民が関心を示すスキャンダルで政府のスキャンダルを覆い隠すのが目的である」と、30年以上も政界にいる大人物がその陰謀論にお墨付きを与えているのである。
ただ、テレビ業界40年のベテランに話を聞くと「それを最初に言い出したのは人気評論家だった竹村健一さん(故人)」だとする。
「彼はマスコミが、芸能スキャンダルを連日報道しているときは、国民に知られたくないことが必ず裏で起きていると真顔で言い続けていた。というのである。竹村さんは内閣に世論を動かすための調査室というのがあって、常にそこが広告代理店とも組んでマスコミ操作をしていると大昔に言ってましたが、最近になって本当に内閣調査室によるテレビやメディアの監視の証拠出てきてしまった」
政府が本当に芸能ニュースまでコントロールしているとは思えないが、権力の力で本気でやろうと思えばできてしまうという理屈は存在する。