自殺予防へ…ゲートキーパー啓発動画、埼玉県YouTube公開

2023年1月5日(木)16時15分 リセマム

埼玉県

写真を拡大

埼玉県では、自殺予防のため多くの埼玉県民にゲートキーパーの役割を担ってもらうべく、ゲートキーパー啓発動画を作成。YouTubeの埼玉県公式チャンネル「サイタマどうが」で「悩みに気づく こころ支える ゲートキーパー」を配信している。

 「ゲートキーパー」とは、直訳すれば「門番」という意味。自殺対策におけるゲートキーパーとは、「地域や職場、教育、その他さまざまな分野において、身近な人の自殺のサインに気付き、その人の話を受け止め、必要に応じて専門相談機関につなぐ等の役割が期待される人」のこと。「命の門番」とも位置づけられる人のことを指す。

 自殺の多くはいくつかの「危険因子」が重なり、そこにきっかけとなる出来事が加わって引き起こされる。また、自殺を考えている人は、悩みを抱えながらも「自殺の危険を示すサイン」を発していることが多いという。

 厚生労働省が公表した「誰でもゲートキーパー手帳 第2版」によると、自殺の危険因子には、たとえば「過去の自殺企図・自傷歴」や身近な人との死別体験等の「喪失体験」、いじめや家庭問題等の「苦痛な体験」等がある。

 そのため、1人でも多くの人に「ゲートキーパー」としての意識をもってもらい、自殺を考えている人のサインに気付き、できることから行動を起こしていくことが、自殺対策につながる。

 ゲートキーパーになるために、特別な資格はない。自殺の危険を抱えた人に、「気付き」「声かけ」「傾聴」「つなぐ」「見守る」の5つを心がけて関わることができれば、誰でもその日からゲートキーパーになることができる。

 ゲートキーパー啓発動画「悩みに気づく こころ支える ゲートキーパー」は、YouTubeの埼玉県公式チャンネル「サイタマどうが」の他、さいたまスーパーアリーナや埼玉高速鉄道で放映中。今後もさまざまな媒体で随時配信・放映していく。

リセマム

「自殺」をもっと詳しく

「自殺」のニュース

「自殺」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ