ちゃんこの聖地・両国で、絶対に味わうべき老舗『巴潟』の「塩ちゃんこ」を食べてきた

1月5日(日)10時50分 食楽web

ちゃんこの聖地・両国で、絶対に味わうべき老舗『巴潟』の「塩ちゃんこ」を食べてきた
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 寒い冬に食べたいものといえば、やっぱり鍋。一口に鍋といってもさまざまな種類がありますが、具材のバランスがよく栄養満点な“ちゃんこ鍋”は、免疫力が下がり風邪をひきやすくなるシーズンにはうってつけのメニューです。

 ちゃんこ鍋の本場ともいえる「両国国技館」付近には、現役を退いた元力士たちが開くちゃんこ料理店が点在していますが、その中でも1973年創業の『ちゃんこ巴潟』は、深い歴史を持つ老舗店。そこには、ちゃんこを通じて伝えたいある“想い”がありました。

15種の具材からなるダシが絶品! 黄金スープの「塩ちゃんこ」

いわしつみれ・旬の魚2種・牛肉・鳥肉・蛤・ほたて貝・白菜・玉ネギ・しいたけ・水菜・えのき茸・ごぼう・焼豆腐・油揚げ・白ゴマの入った「国見山ちゃんこ」1人前3000円(税別)
いわしつみれ・旬の魚2種・牛肉・鳥肉・蛤・ほたて貝・白菜・玉ネギ・しいたけ・水菜・えのき茸・ごぼう・焼豆腐・油揚げ・白ゴマの入った「国見山ちゃんこ」1人前3000円(税別)

 “ちゃんこ”といえば「ちゃんこ鍋」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は力士が食べる料理なら、鍋でなくてもすべて“ちゃんこ”になるのだそう。「ちゃんこ鍋」がちゃんこ料理の代表として浸透していったのには、栄養バランスがよく、力士の体づくりにもっとも適しているからだといいます。

 巴潟のちゃんこメニューは4種類。店名の由来でもある巴潟親方の名前が付いた味噌味をはじめ、醤油味、塩味、水炊きと、それぞれ名高い力士の名前が付けられています。今回は、鶏ガラを水から半日煮詰め、塩で整えた“黄金スープ”が有名な「国見山ちゃんこ」をいただきます。

接客から店の掃除、“巴潟新聞”の企画・取材まで自ら行う女将の工藤みよ子さん
接客から店の掃除、“巴潟新聞”の企画・取材まで自ら行う女将の工藤みよ子さん

 店名の由来となった巴潟親方は、166cm、90kgという超小兵ながら、相手にまわしを取らせないほどの押し相撲で、“弾丸”というあだ名まで付けられた名力士でした。65歳になった1976年に相撲界から退きましたが、自身が親方を務めた友綱部屋兼自宅に、「ちゃんこ巴潟」を開業。開業は親方の意向というわけではなく、親方の次男による情熱に押し切られてのことだったそうです。

巴潟自慢の「つみれ」は、毎朝仕入れているいわしを使用
巴潟自慢の「つみれ」は、毎朝仕入れているいわしを使用

 創業当時、夫妻で店頭に立ち、初代店主として店を繁盛させていった巴潟親方ですが、1978年に逝去。共に店を立ち上げた次男・建二さんが2代目となり、現在は建二さんの婦人・みよ子さんが3代目の女将として切り盛りしています。

 3代目店主となった女将が目指すのは、“ちゃんこを通じて和食のおいしさを伝える”こと。具材の煮る順番ひとつでも味が変わってしまうため、女将は今も客前に出て自ら鍋を作っています。

香り高いごまをすりつぶし、鍋にかけていただきます
香り高いごまをすりつぶし、鍋にかけていただきます

 鶏ガラベースのスープに、牛肉やホタテ、つみれや魚、しいたけなどから染み出したダシが混ざり合い、一口食べればその深みのあるおいしさにため息が漏れます。数種類のダシから作られる複雑な味は、まさに和食の真髄。最近では訪日観光客も増えてきていて、海外にもちゃんこファンを獲得しつつあるそうです。

〆はスープにごはんを入れ、卵でとじたおじやに
〆はスープにごはんを入れ、卵でとじたおじやに

 身体の芯からあたたまるちゃんこ鍋は冬に人気が高まりますが、「栄養満点なので、本当は夏バテしがちな時期にも食べて欲しいんです」と女将。たしかに、優しく上品な味わいのちゃんこ鍋は、食欲の湧かないときでもペロリと食べられそう。

 元々「ちゃんこ」は、相撲部屋の力士たちが大人数で囲んでいた料理。同じ鍋を分け合えば、人と人との関係もほっこりと温まるかもしれません。

(取材・文◎藤間紗花)

●SHOP INFO

ちゃんこ巴潟

店名:ちゃんこ巴潟

住:東京都墨田区両国2-17-6
TEL:03-3632-5600
営:11:30〜14:00、17:00〜22:30(土日祝は16:30〜)
休:月曜(6〜8月のみ)

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