2019年中の交通事故死者数、過去最少を更新…最多は千葉県
2020年1月7日(火)15時15分 リセマム
2019年中の交通事故死者数(24時間以内)は、前年比317人減の3,215人。3年連続で戦後最少を更新した。月別交通事故死者数では、12月の356人、11月の328人、10月の313人の順に多い。上半期(1月〜6月)は計1,418人、下半期(7月〜12月)は計1,797人と、下半期のほうが死者数が多くなっている。
都道府県別交通事故死者数を見ると、千葉県の172人が最多。死者数が100人以上となっているのは千葉県のほか、北海道152人、東京都133人、茨城県107人、埼玉県129人、神奈川県132人、静岡県101人、愛知県156人、大阪府130人、兵庫県138人。人口10万人あたり死者数では、徳島県の5.57人がもっとも多い。
国家公安委員会委員長は、2019年の死者数が戦後最少を更新したことについて、「政府をはじめ、関係機関・団体や国民ひとりひとりが交通事故の防止に向け、取り組んできた結果」とコメント。しかし、今なお多くの尊い命が交通事故で失われていること、子どもが犠牲となる痛ましい事故も依然として後を絶たないことから、子どもをはじめとする歩行者の安全の確保や高齢運転者等の安全運転の励行などを重点として、交通安全教育、交通指導取締、交通安全施設等の整備などを推進するよう、警察を指導するとしている。
また、交通事故を防ぐために、自動車や自転車の運転者、歩行者がそれぞれ相手の立場に配慮し、思いやりの気持ちをもって行動するよう要望した。