小田原の名物デカ盛り1kg! 行列必至の人気店『丼 万次郎』でデカ盛りすぎる「海鮮丼&天丼」を食べてきた

2023年1月10日(火)10時48分 食楽web


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調査内容:小田原通が密かに通う、デカ盛り丼を調査!『丼 万次郎』に行ってきた

 小田原は、神奈川県の西にあり、小田原城をはじめとした観光が有名なエリア。さらに、ちょっと西に行けば、富士・箱根・伊豆があるなど、海、山、温泉とまさに観光の町です。

 そのためか、観光に訪れる人のほとんどが駅前や海沿いを選びがちです。ですが、ちょっと通になると、駅前や海沿いではなく、山の方のマニアックな店を攻めるそうです。今回紹介する『丼 万次郎』も、小田原の観光客はまず知らない、小田原の地元民が魚介をお腹いっぱい食べにいくならここ、というお店。バイカーやドライブ好きなどは遠くからも訪れるという、知る人ぞ知る人気丼の店を今回は調査です!


壁に貼ってあったメニュー。海老天が立ってる! 地産多めって響き、素敵!

 観光客は知らない地元民の通う店、だけあって、“駅から歩いてすぐ”ではない。JR御殿場線の上大井駅から徒歩約25分、小田原や国府津からバスが出ているけれど、本数はかなり少なめ。車などで行くのがおすすめの場所です。電車で小田原に遊びに行く観光客だと、確かに大変なのかも?

 いざ店内に入ると、どこかウッディーな雰囲気。一人用の席もあれば、ファミリーなど大人数で座れるテーブル席もあります。そして各テーブルの横には謎のレーンが。気になる。

 メニューを見ると、一番上の真ん中に燦然と輝く「小田原地魚多め5色丼」。これは惹かれます。がしかし、右下の方にある、どう見てもエビが垂直に立っている「えび天丼」もかなり気になる。ということで、今回はこの2つを注文です!

ブラックタイガーの天ぷら7本のど迫力!「えび天丼」1051g


「えび天丼」1180円。お味噌汁付き。いいサイズのブラックタイガーの天ぷらが7本。手前の緑はモロッコインゲンの天ぷら

 待つこと数分。テーブルの隣にあるレーンからすすーっとやってきたのが「えび天丼」。実はこの店、注文した食事が箱に入ってレーンで運ばれてやってきます。知らなかったのでびっくり。しかもお味噌汁などがこぼれない、エビが倒れない絶妙なスピード。ちょっと楽しい気分になります。

「料理はレーンの上の箱の中に入っているので、料理を取り出したらボタンを押してください」とオーナーの鍵和田真也さん。ボタンを押したら箱が戻っていった。これ、返却ボタンだったんですね。なるほど。


高さ約16cm。この日のエビは垂直立ちではなく、支え合って渦を巻く感じ

 レーンから丼とお味噌汁をおろして計測。直径15cmの器に、高さ約16cm、重さは1051g(器の重さを除く)。ゴハン大盛りにしないで、並で1kg超えです。そしてエビ天7本、ということを考えると、かなりお得なお値段。都内だったらおそらく倍近くの値段になる気がします。

 ちなみにお味噌汁は140g(器の重さを除く)。なので、トータル約1.2kg、ということになります。


持つと結構重い。だから食べ応えも十分! 7本もあるってすっごい幸せになれます

 早速一口! エビはフワフワでプリプリ。タレのかかっているところはほんのり柔らかく、そして衣で長さを誤魔化しているようなエビ天ではなく、軽やかな衣の天ぷらです。甘めのタレがゴハンにもたっぷりかかっていて、思わず丼を持って、ガツガツとかっくらいたくなる美味しさです。

 そして、モロッコインゲンの天ぷらはサクッとしていてエビ天の食感と好対照、いいバランスです。ナス天はトロッとしているし、さつまいも天は甘い。エビ天が7本と量が多いので、ゴハンとの配分を考えずに、エビ、エビ、ゴハン、野菜、ゴハン、エビと贅沢なバランスで食べすすめていきます。

「エビはブラックタイガーですね。今日の野菜天はモロッコインゲンと、ナスとサツマイモ。野菜は、その日の仕入れ次第で変わりますよ」と話すのはオーナーの鍵和田真也さん。小田原の地でずっと飲食店を営んでいます。

一切れ一切れがデカくて厚い!「小田原地魚多め5食丼」638g


「小田原地魚多め5食丼」1100円。いろんな切り身が入っていて1100円って良心的すぎると思う。こちらも味噌汁付き

 そして、「えび天丼」に続き「小田原地魚多め5食丼」もレーンから登場! こっちも計測すると、直径14.5cmの器に高さ約10cm、重さは638g(器の重さを除く)。こっちはさすがに1kgは超えないですが、500gオーバーと海鮮丼の中では十分大盛りの丼です。

「今日の魚はブリ、ヒラメ、サワラ、アジ、マグロ。玉子焼きもあります。全部の魚をヅケにして味を染み込ませてあるんですよ」と鍵和田オーナー。ちなみに飾りの大根、縁が紫色のものは「うちの畑で取れた大根です。オーガニック農場で採れた地のものですね」。地魚だけではなく、飾りの野菜も地物とは!


ヅケのヒラメ。醤油などはつけなくてOK。ワサビやショウガをつけると、より甘さが口の中で広がる

 そして、いざヅケの切り身を箸で持ってわかった。厚い! いわゆるチェーン系の店とか、回転寿司とかの切り身と比べてしっかり厚みがあります。だから口の中に入れると存在感がすごい! しかもトロッと柔らかくて旨みもしっかりしています。これ、ヅケにしなくても刺身で美味しいレベルのお魚です。

「5色丼は、朝締めしたヒラメや、厳選したマグロ、季節もののアジやサワラなどを組み合わせて提供しています。うちはね、魚の仕入れには妥協なし。仕入れ努力、限界ギリギリの値段で出しているんですよ」と鍵和田オーナー。小田原でずっと飲食店をやっているので、魚の仕入れはどこにも負けない、という自信に満ち溢れています。


「丼のほかに、定食や一品ものもあります。「魚フライ定食」(990円)もおすすめですよ」(店長の配島さん)

 なので、店のメニューはもちろん魚中心。旬の魚の煮付けやフライなどのほか、冬だと「カキのクラムチャウダー」(530円)や「あん肝」(480円)、「カキフライ5個」(680円)といったメニューもあります。また、この日のおすすめには、「フグの唐揚げ」(480円)などもありました。

「仕入れ次第ですがクロムツやシロダイなど、あまり知られていない美味しい魚を提供することもあります。小田原には高くなくとも美味しいものがいっぱいあることを知ってほしいですね。うちは観光客向けの店ではなく、地元のお客さん向けの店ですが、観光で小田原に来た人にも、ぜひ味わってもらいたいです」とオーナー。

 小田原は、駅前をはじめいろんなお店で「海鮮丼」を出していて、もはやご当地丼だけれど、たとえ駅から遠くとも、一度は食べに来たくなる店『丼 万次郎』。次回は「魚フライ定食」にするか、それとも単品物を色々頼むか。一人で来ると種類が限られるから、何人かと連れ立って、いろんなメニューをシェアして楽しみたいと思いました。

調査結果

 小田原通が密かに通うデカ盛り丼は、並で1kg超えの「えび天丼」に地魚が食べられる「小田原地魚多め5食丼」と、味もボリュームも最高でした。さらに、ブラックタイガー7本や、ヅケ5種類が入って1100円台という良心的すぎる値段と、そのクオリティーに驚愕のお店でした。

●SHOP INFO

店名:丼 万次郎(どん まんじろう

住:神奈川県小田原市下大井386-7
TEL:0465-43-7977
営:11:00〜15:00、17:00〜21:30(L.O.21:00)
休:なし

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