人慣れしてない「シャーシャー猫」だけ集めました 上級者向け「真の猫好きのための譲渡会」に反響

2024年1月11日(木)16時35分 Jタウンネット

家に猫を迎えたい——そう思った時、「譲渡会」という選択肢を真っ先に思い浮かべる人は、少なくないだろう。

2024年1月、X(ツイッター)上で注目を浴びたのは、なんだかひと味違った譲渡会の開催情報だ。

こちらは、埼玉県川越市とさいたま市北区に店舗を構える保護猫カフェ「ねこかつ」の公式アカウントが8日に投稿したポスター画像。「最強の保護猫譲渡会」と題されたそれには、牙をむき出し、こちらを威嚇するネコたちの写真が掲載されている。「シャーッ」と怒っている声が聞こえてきそうだ。

これはこれで可愛らしいが、譲渡会開催の宣伝ということならもっとキュルンッとした顔の写真を使えばいいのに......と、思いきや。ポスターにはこんな文言が。

「人に慣れていないシャーシャー猫だけの譲渡会!」

そう。この譲渡会には、人間に怖〜い顔を見せるニャンコたちだけが集められているのだ! 斬新なコンセプトに、X上ではこんな声が寄せられている。

「すげぇ興味有るw」
「良いですね! 懐く懐かないは猫様の勝手だし、権利ですからね!」
「ねこ飼いさんは基本的にM気質な人が多いからきっと大丈夫!(何が?)」

Jタウンネット記者は9日、譲渡会の詳細について、保護猫カフェ「ねこかつ」に話を聞いた。

「真の猫好きのための譲渡会」をやりたい

「ねこかつ」は、埼玉県を中心に猫の保護活動をしている保護猫カフェだ。

取材に応じたスタッフによると、同店では野良猫や行政施設で殺処分対象だった猫など、年間約500匹の猫を保護。ほぼ毎週末にホームセンターなどで譲渡会を開催しているという。

そうした活動の中では、人に慣れていない"シャーシャー猫"を保護することももちろん多い。しかし、通常の譲渡会ではどうしても人慣れした子猫などに人気が集まり、"シャーシャー猫"たちは里親と繋がりにくいという現実がある。

「一方、今まで猫を飼ったことのある人の中には、野良猫を家に迎え入れたなどして、『人慣れしていない猫でもぜんぜん大丈夫! かわいい! 一緒に暮らして幸せだわ!』という人も多いんです」(ねこかつスタッフ)

そんな背景から、同店は以前より"人慣れしてない猫でも全然大丈夫な人"と"シャーシャー猫"とのマッチングに特化した「真の猫好きのための譲渡会」をやりたいと考えていた。そして今回、念願かなって開催に至ったというわけだ。

「今回の譲渡会に参加する猫には、人懐っこい子はいません。そのままの彼らを受け入れていただき、焦らずゆっくりと猫との信頼関係を築いていける方に、里親をお願いしたいと考えています」(ねこかつスタッフ)

「最強の保護猫譲渡会」に参加できるのは、以下の3つの条件を満たしている人だ。

・猫の終生飼育が可能
・猫の完全室内飼いが可能
・ペット可の住宅に居住している

譲渡会当日はアンケートの記入のみを行い、後日参加者の自宅まで猫を届け、トライアル期間が終了した後に譲渡という形になる。

シャーシャー猫を受け入れ、愛し、いつか見られるかもしれない甘えた顔を気長に待てる"真の猫好き"の皆さん。開催予定日は2月23日だ。

会場:ECCELLENTE FIELD & STUDIO(東京都練馬区東大泉1丁目35-6 永楽ビル 2階)
時間:12時〜14時

Jタウンネット

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