陰謀施設「HAARP」が小惑星アポフィスに電波を照射! 2029年に地球衝突か

2023年1月10日(火)11時0分 tocana

 謎のアンテナが密集する施設、HAARPが遂にその正体をあらわす時が来たのか——。2029年に地球に最接近する小惑星・アポフィスを迎え撃つべく準備をはじめたというのだ。


HAARPが小惑星・アポフィスに9.6メガヘルツの電波を放射

 地球近傍小惑星の1つであるアポフィスは2004年6月に発見され、地球軌道のすぐ外側から金星軌道付近までの楕円軌道を323日かけて公転していることが判明している。


 そしてこのアポフィスは2029年4月13日に地球に最接近することが計算で割り出されており、一説によれば大気圏に突入して地表に衝突する可能性が高いという。しかし一方では少なくとも21世紀中には地球に衝突しないと言い切る専門家もいる。


 衝突するしないに関わらず、来るべく小惑星の脅威に我々人類はどう対処すればよいのか。それに呼応してか、ここにきて、米アラスカ州にある研究施設「HAARP(高周波活性オーロラ調査プログラム)」に動きがみられるという。いったい何を目論んでいるのだろうか。


 HAARPは政府が資金提供する研究プログラムで、電離層(高度約60kmから500kmの間)を全般的に研究している施設である。


 そして今回、アラスカ大学フェアバンクス校(UAF)とNASAの科学者はHAARPのアンテナアレイを使って、小惑星・アポフィスに9.6メガヘルツの電波を放射することにしたのだ。その目的はアポフィスをより詳しく調査するためだ。ちなみにHAARPが小惑星の調査に使用されるのはこれが初めてのことである。


 全長約340メートルのアポフィスの地表の様子を調査するだけでなく、内部の構造や組成もまた詳しく調査される。小惑星の内部に関する情報は、アポフィスが引き起こす可能性のある地球へのダメージに関する重要な側面を明らかにし、科学者が効果的な解決策を見つけ出すのに役立つのだ。


謎が多い地球近傍惑星の数々

 惑星協会(The Planetary Society)によれば、アポフィスが地球に衝突した場合、放出されるエネルギーは、1000メガトン以上のTNT火薬、または数十から数百の核兵器に相当するという。人類滅亡にも繋がり得る壊滅的な破壊力であることは間違いない。


 去る2022年12月27日、アポフィスと地球の間の距離は、地球と月の間の距離の約2倍になり、この時にHAARPは毎秒960万回の電波を発射するプロセスを2秒ごとに繰り返した。


 研究者がこの距離を隔てて発射した低周波電波でアポフィスをうまく調べることができるかどうか、現在分析中のこの調査の結果は非常に重要である。


 さらにアポフィスのほかにも将来、地球にニアミスするか、地球に衝突する可能性のある小惑星はたくさんある。今回のHAARPによる低周波電波による調査は、謎が多いこれらの地球近傍惑星の組成を理解する上で重要な役割を果たし、同時に我々の惑星防衛システムを強化するのに役立つ。


 研究チームは2029年にアポフィスが地球に衝突する可能性が高いと話しているが、もちろんアポフィスが100%確実に地球に衝突するわけではない。


 また興味深いのは、研究者らはアポフィスなどの小惑星の内部を知りたがっているという点だ。小惑星の内部が高度な先進技術で構成されていることを発見した場合、我々の認識は180度変わることになるだろう。その可能性の筆頭に挙げられるのはアポフィスというよりも疑惑の恒星間天体「オウムアムア」のほうであるのかもしれない。



参考:「Anomalien.com」、「UFO Sightingshotspot」ほか

tocana

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