「刺青人皮」は実在する! 故人のタトゥーを採取・保存する専門会社とは?=米

2023年1月10日(火)20時0分 tocana


「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」といわれるが、今後は人でも皮を残すことが可能になった。米オハイオ州クリーブランドを拠点とする「Save My Ink Forever」社は、死後に自分のタトゥーをアート作品として保存する機会を人々に提供している。


 葬儀屋の3代目であるマイケル・シャーウッドと息子のカイルは、数年前に友人たちと飲んでいるときに「Save My Ink Forever」のアイデアを思いついたそうだ。その中の一人が、自分のインクを何とかして保存したいと言い出し、どうしたらいいかとシャーウッド夫妻に尋ねた。最初、夫妻はその質問に笑ってしまったというが、友人の切実な願いに真剣にならざるを得なかったという。


「私たちは、できる限り尊厳のある方法でこれを行おうとしています。人々にとって、これらの一部は本当に芸術品なのです。遺骨や埋葬の代わりに、愛する人の遺品を手にすることができるのです。それらは芸術品であり、驚くべきものです」とカイルさんは言う。


「Save My Ink Forever」は、世界で唯一、適切なタトゥー保存プロセスを持つ会社であると主張している。複雑なプロセスで、およそ3〜4カ月かかるそうだ。一度完成した作品は羊皮紙のようになり、メンテナンスは一切必要ない。


 全米からの注文に応えるため、同社は全米の葬儀社と協力し、特別なキットとタトゥーの除去方法に関するビデオチュートリアルを送付している。そして、剥がされた皮膚はクリーブランドに送られ、極秘の保存処理が施される。値段は全身で約1000万円〜、胸や背中で約200万円〜、脚全体で約130万円〜、腕全体で約65万円〜、ワンポイントで約21万円〜となっている。


 漫画『ゴールデンカムイ』(集英社)の刺青人皮を彷彿とさせるが、同社はあくまで尊厳を持ってタトゥーの保存事業を行っているという。同社には、保存されたタトゥーを本の表紙やランプシェードにしたいという要望も寄せられているが、シャーウッド夫妻は、家族の最後の願いを叶えるためであって、ある種の見世物小屋を作るためではないと主張している。また、顔や性器へのタトゥーに関しても取り扱っていないそうだ。


 故人から皮を引き剝がし、なめすというのは一見してグロテスクかもしれないが、火葬された遺骨を一時的にでも自宅に保管する日本の風習も人によってはグロテスクに感じられることだろう。タトゥー文化の浸透している欧米では、思い出や記念にタトゥーを彫ることは珍しいことではない。その大切な思い出を自らのためにも残しておきたいという願いや、遺族が故人の形見として所有していたという希望は理解できそうだ。


参考:「Oddity Central」ほか

tocana

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