集合住宅で選ぶべきは本当に1階より2階?騒音・防犯から考えてみた

1月14日(火)20時15分 All About

アパートは1階より2階の方がいいという思い込みから1階の物件を外している方もいるのではないでしょうか? 実際にはどうなのか騒音や防犯面から考えてみましょう。

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引っ越し先を選んでいるとちょうどその建物の1階と2階が空き部屋だった。2階の家賃は高めだけど、取りあえず2階をゲット! でもちょっと待って、本当に2階の方が1階よりも快適なのでしょうか?

アパートは1階より2階のほうが騒音には悩まされない?

上階に住めば騒音問題から解放される、と安心していませんか? 集合住宅の2階に住むAさんはこう言います。

「うちは夫婦2人暮らし。以前は1階に住んでいて、上階に住む子どもの足音などの騒音に悩まされ続けました。そこで引っ越しを決意し、上階に住み替えることにしたのです。でも住んでみると、決して2階が静かというわけではありませんでした。そう、下でドスンドスンと騒ぐ音が上階まで響いてくるのです。確かに1階の時より騒音に悩まされなくなりましたが、最上階に住むことに加え、住人の家族構成なんかもきちんと事前に調べれば良かったと反省しています」

盗み聞きをしているような変な気持ち……

下からの騒音に悩まされる人は多いようです。他にはこんな話も伺いました。全戸フローリング床である集合住宅の最上階に住むBさん。

「うちは、リビングが狭いのでソファを置いていません。ですから床にそのまま横になって、くつろいでいるのですが……。そうすると、下階の人の話し声が丸聞こえでびっくりすることがあります。横になる度、壁に耳をくっつけて隣りの音を聞いているような罪悪感に駆られてしまいます」

電気ドリルで天井に穴を?

とは言え、やはり上階からの騒音はトラブルの主な原因。先日こんな記事が新聞に掲載されていました。

『上階の生活音がうるさいと抗議したものの改善されなかったことに腹を立て、電気ドリルで自室の天井を削ったり、バーベルで板をたたくなどの嫌がらせをした男に判決が……』

騒音問題については自分がいつも被害者側に立つとは限りません。自分が気をつけていても他人にとって不快な音をたててしまう可能性もあります。

「本当は下の階に住みたかったのです」というCさんはご主人と、2歳と5歳になるお子さんとの4人家族。転居先は2階建て社宅の2階の部屋。

「最近建った社宅なのでリビングは流行のフローリング。うちの子どもたちの足音が響かないか、とても心配でした。社宅なので特に気を遣ってはいたのですが……。引っ越し早々、下の階のご家族から『ドタドタとうるさい』と苦情が寄せられてしまいました。その後も、子どもたちが廊下を走ったりすると、すぐさま下から棒でつつかれたりしました。子どもを厳しく注意してもどうしてもはしゃいでしまうので、結局引っ越すことに。もう上階はこりごり。子どもが小さいうちは、ずっと1階に住もうと心に決めています」

騒音をぐっと我慢して下階に住むか、自分たちが騒音を出さないよう細心の注意を払って上階に住むか、という選択に迫られそうです。

住まいの専門家はこのようにコメントしています。

「騒音に関して言うなら、確かにカーペットの方がフローリングよりも吸音性に優れているといえます。ただ、それだけで判断するのは禁物です。物件選びの際には、床スラブ厚や床工法なども比較して検討する必要があります」

住居に関するトラブルの上位にあげられる騒音問題。物件選びの際にちょっと頭に入れてみてはいかがでしょう?

防犯面を考えるとアパートは1階より2階?

防犯の面からいうと、特に1人暮らしの女性は、1階を敬遠する傾向にあるようです。

警視庁のホームページ(HP)には、泥棒の手口に関する情報が掲載されています。それによると泥棒の一番多い侵入口は、掃き出し窓。掃き出し窓とは、文字通りほうきでホコリを掃き出すところ。つまり窓枠が床の高さまで開けられ、出入り口としても利用できるような大きな窓のことを指します。素人が判断しても小さな窓より入りやすそうです。

さらに植木やブロック塀で見通しが悪い場所も要注意。これらを総合してみると、多くの1階部屋はこれに該当するかもしれません。しかし、すでに1階に住んでいる方もご安心を! この様な統計も示されています。

泥棒は10分以上で鍵が開けられない場合は、侵入をあきらめる。ガラス破壊感知センサーや補助錠を取り付けることによって、泥棒の侵入をあきらめさせることができるのです。これらのグッズは通販やホームセンターなどでも取り扱っているので、利用してみましょう。用心に越したことはなさそうです。

専用庭は魅力! これぞ1階の特権

賃貸のマンションの1階にお住まいのDさんからは、1階で良かったというこんなコメントが寄せられています。

「3歳の息子と家族3人暮らしです。1階は小さいながらも専用庭があるので洗濯物がたくさん干せますし、子どもも家ばかりでは飽きてしまうのか、庭で虫をみたり、水遊びをして楽しんでいます」

防犯面からは少し敬遠されがちな1階ですが、1階ならではのメリットもありそうです。

【番外編】見落としがちなこんなことにも気をつけたい

騒音、防犯面などは物件選びの時に頭に浮かびそうなことがらです。でも住んでみて初めて気づく、こんな問題もあります。こちらのチェックもお忘れなく!

塀の向こうは夢の島だった

1階にお住まいのEさん。

「住んでみて初めて気が付いたのですが、私の部屋の塀の向こうが町内のゴミの集積場だったのです。ゴミの収集日には塀を隔てた向こう側はゴミ袋の山。しかもゴミ収集日を知っているのか、朝からカラスが飛んできて鳴き声がとてもうるさいし、いやな気持ちにさせられます」

最上階は夏暑い

日当たりの良いところに住みたい、と2階建てアパートの2階に住むFさん。

「確かに日当たりは、良すぎるくらい良好です。しかし夏は、屋上が日に照らされるためかとても暑く、クーラーが効きません。時々1階の部屋にお邪魔することがありますが、室内の温度はかなり違いますね。しかも想像していたより1階は日当たりが良く……、何のために少し高い家賃を払って2階にしたのか……。1階を内見してから決めれば良かった、と今になって後悔しています」

確かに物件選びって面倒ですよね。「これはイヤだな」と思っていても、実際見てみると意外と良かったりすることも……。時間をかけてゆっくり選ぶことが大切なのでしょうね。でもゆっくり選びすぎて気に入ったものが成約済み、なんてことにはくれぐれもないように!
(文:All About 編集部)

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