理念、習慣、資格から会社の透明資産を発見する方法

1月14日(土)9時0分 ビーカイブ

これまで見落としていた特技や特色のなかに、会社の「透明資産」が眠っているかもしれません。それを拾い上げて強みに加えることで、経営戦略をより強固にすることができます。その見つけ方を紹介していきましょう。





「理念」「資格」「習慣」を洗い出す


まずは、次の3つの質問に答えてください。
(1)会社の経営理念はなんですか?
(2)会社が取得している資格(特許等)はなんですか?
(3)会社の習慣(毎日やっていること)はなんですか?


本来の「経営理念」からズレない


「経営理念」のところでよく間違えてしまうのが、「これからどんな会社にしたいか」を新たに考えてしまうケースです。
この場で新しく考えるのではなく、あくまで、最初はどう思っていたのか、過去の記録や写真などを引っ張り出して、当時の気持ちを思い出すように努めてください。
この職種を選んだ理由を考えることで見えてくるものもあると思います。


「資格」「習慣」はどんなことでも構わない


2つめの「資格」には、特許はもちろんのこと、職人が個々で持っている独自のスキルなども含まれますし、販路などのネットワークもカウントしていいでしょう。
最後の「習慣」は、日々行っていることです。朝礼でもいいですし、発送業務でもなんでも構いません。
ともかく毎日やっていること、習慣的になっている事柄を見つけてください。


ある燃料販売会社の事例


群馬県に実在する、ある燃料販売会社はリフォームや金属加工にも手を伸ばしています。
この会社は、東京都台東区で軍需系の会社として創業したものの空襲で会社は焼失。
戦後、疎開先の群馬県で小売商として復活し、他県に出て魚の仕入れをしたり、酒を手に入れていたといいます。
また、酒類販売は毎日顧客にお酒を届ける配送業務がありました。


多角化を支えた太い「理念」


なぜ燃料販売やリフォーム業などに進出していったのかといえば、会社の理念が「お客さんの必要とするものを売る」だったからでした。
他県に出て魚の仕入れをしていたのも、酒類の配送も、お客さんの要望があったからです。
この配送作業のときに、「燃料も届けてもらいたい」という要望が出て、燃料販売に進出しました。


透明資産を意識した事業展開


この会社の透明資産は「御用聞きに徹する」ことでした。
そして、強みとなったのが毎日の配送業務だったことがわかると思います。
とすれば、今後の事業展開もこのふたつを意識することで成功の確率も高まるでしょうし、失敗の可能性も極力削ることができるようになります。


可視化のコツは〝流れを見つける〟こと


この会社が「御用聞きに徹する」という透明資産に気づいたのは、最初に「お客さんの必要とするものを売る」という「理念」があり、それを支える毎日の配送という「習慣」があり、危険物の扱いに関する免許等、必然的に「資格」を習得したという〝流れ〟を見つけていたからです。
では、その〝流れ〟はどうやったら見つけることができるでしょうか?
答えは、理念、習慣、資格を一連のストーリーとしてつなぎ合わせることです。


【まとめ】


・「理念」「習慣」「資格」を考えることで、会社の透明資産が見えてきます。
・透明資産を意識することで、成功の確率を高め、失敗の可能性を削ることができます。
・「理念」をもとに「習慣」「資格」を見ていくことで、組織の〝流れ〟が明確になります。
★いかがでしたか。会社の理念、習慣、資格を見直して、発見した透明資産を事業に生かしていきましょう。


参考図書『社長! 「透明資産」に気づけば資金繰りが好転します。』東邦出版株式会社 (2016/11/1) 著者:小山範之 


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