若手社員がゼロから創る未来 〜ネットワークエンジニア業務体験イベント成功の裏側〜

2025年1月15日(水)16時0分 BIGLOBE Style

ネットワーク技術を駆使し、次世代の通信インフラを支えるBIGLOBE。2024年夏、その若手社員たちが主導し就活生向け「ネットワークエンジニア業務体験」を開催しました。学生にリアルな業務体験を提供し、ネットワーク技術の魅力を伝えることを目的にしたもので、学生からも社内からも高い評価を受けています。

この記事では、若手社員がゼロから作り上げたこのプロジェクトの裏側、そして挑戦を通じた成長の軌跡を紹介します。

大田原和輝(おおたはら かずき)
プロダクト技術本部ネットワーク技術部開発グループ
2023年4月新卒入社

冨尾理咲子(とみお りさこ)
コーポレート本部 人事部 採用・活躍支援グループ
2023年4月新卒入社



人事とネットワークエンジニア、二人がBIGLOBEを選んだ理由

—— 学生時代の就職活動や、BIGLOBEに入社を決めた理由を教えてください。

冨尾:大学では法学部で労働法を専攻しており、成果主義や労働者の健康確保に関する法制度について学んでいました。就職活動では、将来性が高い通信業界を中心に企業訪問をしており、その中の一つがBIGLOBEでした。

入社の決め手となったのは、「組織の歯車にならず、若手から裁量を持って働けること」。そして、「(女性としての)働きやすい環境や制度が整っており、長く働く姿が想像できたこと」や「業務体験プログラムや説明会で接した社員や面接官の人柄が良かったこと」などです。

大田原:僕は大学院でネットワークを学んでいました。就活の軸はISP事業を行っている企業で、いろいろ検討した中で、最終的にBIGLOBEに決めました。

決め手となったのは、面接で「こういうことやりたいです」と話した際に、「ぜひやってください」と前向きな返事をいただいたことです。また、組織の規模は大企業ほどではないにも関わらず、素晴らしい技術を持っていることも魅力的でした。実は、BIGLOBEのことをほとんど知らなかったのですが、面接を通してやりたいことをやらせてくれる企業だという印象を抱き、ここで働いてみたいという気持ちになりました。

—— 二人は2023年新卒で入社してから今まで、どのような業務を経験しましたか?(2024年12月インタビュー時)

冨尾:私は人事部で採用業務を担当しています。学生時代には労働法を専攻していたため、人事系の仕事に対しては興味がありました。正直なところ、最初は営業などの現場経験を積んでから、いずれ人事業務に携わりたいと考えていましたが、初年度から人事に関わる機会を得ることができました。そして、2年目からは新卒採用業務をほぼ一人で担当することになり、イベントの企画・運営、面接案内、内定者フォローなど、幅広い業務に携わっています。

大田原:入社してからプロダクト技術本部に所属し、主にDNSやマンションISPの回線運用を担当しています。一人ひとりが業務に大きな権限を与えられているため、課題に向き合う日々に飽きることがなく、大変なこともありますが刺激をもらえる仕事です。BIGLOBEはいろいろ挑戦できる環境がある、という入社前からの印象は間違っていませんでした。

ゼロイチで企画し、提案。実現するまでの苦難の道のり

—— 今回、「ネットワークエンジニア業務体験」を新たに立ち上げました。そのきっかけは何ですか?

大田原:最初のきっかけは、ちょっとした雑談からでした。あるイベントの打ち上げで、南部長(現在は執行役員)に「BIGLOBEはインターネットを提供する会社なのに、なぜネットワークエンジニア向けの業務体験プログラムをやらないんですか?」と聞いてみたんです。食事の席での軽い話題でしたが、南部長はその場でスマホにメモを取り、「上の方にも話しておくよ」と言ってくれました。それが、このプロジェクトの始まりです。

その後、まずは「何をやるのか」という内容の合意が必要だったので、簡単な企画書を作ることになりました。その際に、同期入社の冨尾さんにも協力してもらい、人事部とネットワーク技術部で調整を進めました。

冨尾:大田原くんに最初に声をかけてもらった際は、会社としてもまだ「やります」と決定する段階ではなくて、情報収集が中心でした。そのため、すでに開催していたAWSオンラインプログラムの進め方や、プログラム参加者の本選考への移行率などの具体的なデータも含めて「何人の学生に来てもらう必要があるのか」といった話もしました。

—— きっかけは飲み会の雑談から始まり、同期と一緒にプロジェクト化へ進めたのは素敵ですね。

大田原:そうですね。僕自身、学生時代に参加したインターンシップがとても面白かったので、それをベースにしたものをBIGLOBEでもやりたいという思いが以前からありました。学生時代は使えるお金が限られていたため、高価なネットワーク機器に自由に触れる機会は貴重だったことや、参加するための交通費も出たことなど、そういうリアルな企業体験がとても楽しかったので、BIGLOBE版にアレンジして企画を考えました。

冨尾:他にも、学生が実際に社員と接することで、ありのままのBIGLOBEを理解して興味をもってもらうことや、ISP事業者の業務内容を理解できて「面白い!」と思ってもらうことをプログラム全体の目的としました。

—— 当時、二人とも入社1年目で、普段の業務もたくさんあった中でどのように進めたのでしょうか。

冨尾:もちろん目の前の業務もありましたし、プラスアルファで動く必要があったので最初は少し大変だなと感じました。でも、新しい取り組みを同期入社のチームで形にするのはやりがいがありましたし、先輩たちとも連携して進める中で学びも多かったですね。

あと、エンジニアの採用については、既存のAWSオンラインプログラムだけに頼らず、採用のもう一つの新しい軸としてネットワークエンジニアのプログラムを作るという挑戦は、企業の魅力を伝える上でもとても大事だと思いました。

大田原:そうですね。普段の業務とのバランスを考えながら、どのように形にするかをしっかり相談して進めました。僕の場合、とにかく自分が楽しいと思えることを全部盛り込みたいという思いが強かったので、いろいろと調整に苦労しました(笑)。学生にネットワークのことをもっと知ってほしいという思いと、採用につなげるというバランスで、普段の業務とはまた違った調整の難しさを味わえたのは、良い経験でしたね。

冨尾:企画が通るまでには何度も打ち合わせを重ねました。その過程で、お互いに「次回までにこれを調べる」「協力してくれそうな人を探す」などのタスクを分担しながら進めました。私自身、エンジニア向けのプログラム内容は正直わからないことも多かったのですが、大田原くんがとても楽しそうに話している姿を見て、「こういうワクワクした雰囲気なら学生さんも楽しんでくれるだろう」と想像しながら、一緒に取り組みました(笑)。その後、二人で目的や目標、具体的な実施タイミングやプログラムを検討し、上司に提案した流れです。

—— すべてが初めての経験だったと思いますが、企画を提案したときの上司の反応はいかがでしたか?

冨尾:好意的な反応で、「やってみよう」と背中を押してくれました。任せてくれることで、成果を出せるように頑張ろうという気持ちになれましたし、しっかり見守ってくれていることがチャレンジする上での安心感につながりました。

大田原:企画書については特に大きな修正はなく、いくつかアドバイスをもらいました。特に、学生向けに使用する資料についてはレビューをしてもらいました。その後、開催本番まで1年ほどあったので、その間に内容を詰めていくことがより重要でしたね。

冨尾:2人とも何もわからない状態だったので、AWSオンラインプログラムを立ち上げた方に協力してもらって定期的に話し合いをしたり、細やかにアドバイスをもらいながら進められたのも非常に助かりました。

大田原:僕自身は、困ったことばかりでした(笑)。1つ挙げると、当初思い描いていた「実際に機材を触って体験してもらう」という部分です。オフィスが入っているビルの制約で電源を落とすわけにはいかなかったり、場所の問題や音の問題があったりして、実現は難しいと感じました。そこで、「本当にこれが自分がやりたかったことなのか」と自分自身と向き合いながら先輩にも相談した結果、「今できる範囲で形にするのも良いし、将来的に実現できるようにステップを踏んでもいいんじゃないか」というアドバイスをいただき、納得して進めることができました。

—— 参加者の募集などはスムーズに進みましたか?

冨尾:はい。今年から就活ナビサイトでオプションを追加して、上位表示されるように工夫したことに加え、JANOGというネットワーク好きな方が集まるイベントに参加して、学生と直接交流しました。

具体的には、そのJANOGのランチ会に参加し、学生に会社紹介やネットワークエンジニア業務体験の内容の説明をしたんです。そこで出会った学生さんの中からプログラムに参加してくれた方もいて、直接お会いして集客できたのは嬉しかったですね。

以上のような広報施策のおかげで集客については比較的スムーズに進めることができました。

大田原:その結果、定員を上回る応募があり、大きな反響がありました。

1年かけて準備した本番直前、まさかの事態とは

冨尾:そして、ついに迎えた本番直前。1年前から企画を始め、ついに開催の日を迎えられると思った矢先、台風が直撃して……。この予想外の事態に一時は焦りましたが、遠方から来る予定の参加者もおり、安全面を最優先に考え、早々に中止と延期の判断を下すことにしました。幸いなことに、上司や周りの方々がサポートしてくれたので、落ち着いて対応できました。

大田原:僕も「これは仕方ない」と割り切って、見学の調整を進めていたデータセンターにすぐに連絡を入れるなど、関係各所への対応に追われました。

冨尾:次回の日程を決める際には、学生のみなさんの夏休みスケジュールに合わせるためにアンケートを実施。その結果、9月末の祝日を利用して開催することになり、台風で中止となった回に予約していた方々を優先的に案内しました。今回は開催に向けて天気予報を頻繁にチェックしつつ(笑)、無事に開催できて本当に良かったです。

—— 実際に開催してみていかがでしたか?

大田原:まず、参加した学生のみなさんの優秀さに驚きましたね。基礎知識がすでにあることに加えてコミュニケーション力もあり、チーム作業でもすぐに打ち解け、互いに教え合う姿も見られました。ただ、参加者のレベルが想像以上に高くて、用意していた内容を早く終わらせてしまったんですよね。もっと内容を充実させても良かったかなという反省もあるので、次回以降に工夫したいです。

冨尾:参加学生のアンケート結果を振り返ると、データセンターの見学がとても好評でしたね。

大田原:そうですね。学生時代に自分自身がデータセンターを見学し感動した経験があるので、それを学生のみなさんにも共有できたことは本当に良かったです。リアルな現場を見学し、技術を肌で感じる体験は非常に価値があったと思います。

冨尾:座学だけではなく、実際に手を動かしてネットワークを構築できたことはエンジニア志望の学生のみなさんにとって有意義な体験となったようです。社員との懇親会の時間も設けていたので、ありのままのBIGLOBEを理解してもらうという目的は達成できました。

—— 実際に、このプログラムがきっかけとなり、エントリーや内定承諾に至った方もいらっしゃると伺いました。

冨尾:そうですね。26卒エンジニアの一次募集が始まっていますが、内定承諾の理由に「ネットワークエンジニア業務体験の経験」を挙げてくれる方がいました。これは成果を実感できるポイントでしたね。プログラムに参加することで、BIGLOBEで働きたい!と思っていただけたのがすごく嬉しかったです。

特に「社員の方が楽しそうにされていて、自分もBIGLOBEでなら楽しく働きながら成長できそうだと思った」とおっしゃっていただいたときは、プログラムを実施できて本当に良かったと感じました。

—— もしこのプログラムがなかったら、その方たちとBIGLOBEの接点が持てなかったかもしれないと考えると、きっかけを提供できたのは良かったですね。社内からも高い評価を得たと聞いています。

冨尾:人事部としては、新しい取り組みを入社2年目で実現できたことを評価していただきました。その成果が採用にも結びつき、選考に来ていただけた学生がいた点も含め、お褒めの言葉をいただいたのは嬉しかったです。


大田原このプロジェクトは、プロダクト技術本部の重要施策として位置づけられました。プレッシャーを感じながらもプロジェクトメンバー全員で協力し、工夫を重ねながらやり遂げた結果、学生にネットワークへの興味を持ってもらい、採用承諾という成果にもつなげることができました。これらの功績が認められ、本部から「本部長賞」をいただきました。

・ネットワークエンジニアの将来を想像することができました。

・初めて本プログラムを開いたということでしたが、内容が素晴らしく、ネットワークって楽しいなと改めて思うことができましたし、ネットワーク業界にやっぱり就職したいなと思うことができました。

・データセンターの役割や設備、さらにデータセンターからサービスを展開していBIGLOBEさんの話を聞けたことは、これからのネットワーク業界に就職する意欲につながりました。

・お客さまのサービスを支えている装置を見て、会社の一員として働く自分を思い浮かべることができました。

参加学生からも高評価!アンケート結果を一部抜粋

一方で、厳しい指摘もいただきました。反省点としては、段取りの不足や予想以上に工数がかかったことなど、いくつかの課題が浮き彫りになりました。

冨尾:1年間かけて取り組んだプロジェクトですので、「次にどうすれば良いか」という道筋はすでに立てています。今後に向けて、継続的に改善していきたいですね。

—— このプロジェクトを通じて、自分自身が成長できた点やキャリアへの影響についてはどのように考えていますか。それぞれ教えてください。

大田原:一番成長を感じたのは、コミュニケーション能力とマネジメントスキルです。このプログラムは、全体のスケジュールや必要なリソースの洗い出し、そして多くの関係者と調整することが求められました。特に、さまざまな部署や協力社員の方々、さらに他社との連携が重要で、進捗状況の確認やタスクの割り振りなどを通じて、多くのことを学びました。

冨尾:私にとっては、新しいことへの挑戦のハードルが下がったのが一番の成長です。以前は新しいことに挑戦するのはあまり得意ではないと思っていたのですが、同期の大田原さんのチャレンジに刺激を受けたり、今回の成功体験を通じて、前向きに取り組めるようになりました。この経験は、今後のキャリアや新しい取り組みに活きると思います。

お互い初めてのことが多かったので、悩んだり気分が落ち込んだときは相談したりしていました。同期なので本音の部分も話しやすく、頼りがいもありました。

挑戦し、成長したい学生のみなさんへ

—— 今回のプロジェクトを通じて、BIGLOBEのカルチャーについては、どのように感じましたか?

冨尾:私の就活の軸は「若手のうちから裁量を持って働けること」や「人間関係の良さ」でした。今回のプロジェクトを通じて、それを改めて実感できました。

BIGLOBEで働いていると常々感じていることですが、協力的で穏やかな方が多くいます。周囲の方に今回のプロジェクトについてアドバイスをいただいたり、困ったことはないかをこまめに気にしていただいたりしていたので、メンタルの面でも非常に助かりました。さらには、当日の学生対応についてはネットワーク技術部総動員で協力してくれたりもして。

新卒採用はたくさんの社員の方の協力があってこそ成り立つので、いつもみなさんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

大田原:BIGLOBEの魅力は、若手でも挑戦の機会を与えられ、それを支える周りの協力がある点だと思います。社内のコミュニケーションが活発で、今回も多くの人のサポートを受けながら進めることができました。

上司が言っていたのが「スキルや経験よりも、やる気や前向きな姿勢が大事」という言葉。それに支えられて僕自身もチャレンジできました。特に、自分が楽しんで取り組めることに注力する姿勢を学びました。

—— 最後に、この記事を読んでいただいた学生さんにメッセージがあればお願いします。

冨尾:私自身、入社2年目ながら新しいイベントを企画してみたり、採用動画を作成してみたり、やってみたいことをやらせてもらえています。新しいことに挑戦したい学生のみなさん、ぜひ一緒にBIGLOBEで働きましょう。

大田原:冨尾さんと同じく、自分の興味を持ったことには素直に挑戦してほしいというメッセージを送りたいですね。どんなに小さなことでも、楽しんで取り組めば、新しい学びや成長につながります。通信ネットワーク業界やBIGLOBEの就活生向けイベントに興味を持っていただいた方は一緒に学び、成長していきましょう!

—— 本日はありがとうございました!

現在、BIGLOBEでは2026年卒向け新卒採用を行っています。
少しでもBIGLOBEに興味をもっていただけた方は、ぜひ下記URLよりマイページ登録をお願いいたします。

https://mypage.3010.i-webs.jp/biglobe2026/applicant/login/baitai-entry/entrycd/Style
※「初めての方はこちら」より、新規登録をしてください。

www.biglobe.co.jp

BIGLOBE Style

「ネットワーク」をもっと詳しく

「ネットワーク」のニュース

「ネットワーク」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ