コロッケカレーが「筋肉カレー」に 全く違うメニューが印字される券売機、その真相を聞いた

2020年1月16日(木)20時0分 Jタウンネット

「コロッケカレー 900円」



これは、ある飲食店の券売機に書かれたメニュー。これだけだと普通に見えるが、このボタンの横には信じられないような説明が付け加えられている。


「←食券には『筋肉カレー』と印字されます。ご了承ください」



なんで全然違うメニュー名で出てくるんだ...そもそも筋肉カレーって何...?いろいろと唐突すぎて、どこから突っ込んでいいかわからない。


ツイッターではこの投稿に対し、「筋肉カレーも気になるーーーーw」「間違って筋肉カレーが出てきて欲しいパターンです」と、なぜか筋肉カレーを熱望する声があがる始末だ。


この券売機を投稿したのはツイッターユーザーのすていしー れいくぼーる(@stacey_lakeball)さん。


場所は、まちの駅 新鹿沼宿(栃木県鹿沼市)内で軽食を提供する「仲まち家」。投稿主はコロッケカレーの他にも写真を投稿しており、「コロッケライス」は「ニラやきそば」、「かぬまメンチライス」は「ビーフシチューライス」と印字される。


筋肉カレーよりはわかりやすいメニューだが、なぜこんな風になってしまうのか。


「結構お金がかかるんです」


ツイッターではこの券売機に対し、


「券売機を中古で買ったら設定変更ができなかったってオチかしら・・・・」
「タイプミスかと思ったけどかけ離れすぎてわからん」
「業者が潰れたとかで、券売機のメンテが出来なくなったのかな」



といった予想がされている。


なんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/EDwqYFfZbQ
- すていしー れいくぼーる (@stacey_lakeball) January 12, 2020

はたしてこの中に真相はあるのだろうか。Jタウンネットは2020年1月16日、仲まち屋の店長に話を聞いた。


仲まち屋はもともと、現店長の同級生の父親が運営していた。しかし2年ほど前、元店長の引退を機に、一緒にお店をやっていた現店長が店を引き継ぐことに。その際にメニューを精査し、「鹿沼和牛に特化した方向しましょう」ということで、メニューを変更した。


つまり「筋肉カレー」や「ニラやきそば」、「ビーフシチューライス」は前のメニュー。しかし券売機の印字を変えることはできなかった。店長はその理由について、


「印字を変えるのに、結構お金がかかるんです」



と明かした。


メニュー変更後しばらくは印字についての説明はなかったが、利用客から「わかりづらい」との声を受け、昨年夏ごろに「食券には○○と印字されます」の説明を付け加えた。印字される前のメニューは現在提供していないため、食券を渡された作り手が混乱することはないという。


「筋肉カレー」とは?


ところで、今となっては幻となってしまった「筋肉カレー」とはなんだったのか。店長に聞いてみると、


「筋肉カレー...??ああ、スジ肉カレーですね」



筆者も見事に騙されてしまったが、「キンニク」ではなく、牛スジの入った「スジニク」カレーのことだったのだ。漢字表記、恐るべし。


そしてここで少し残念なお知らせ。店長は券売機の今後について、このように話している。


「実は今年の4月29日に、まちの駅がオープンして10年になります。そこに向けてリニューアルをかける予定になっておりまして、皆さんにご迷惑を掛けないようにちゃんとしたいと思っております」



リニューアルに伴い、券売機も今のメニューに対応させるということだ。店長は「それまででしたら楽しんで見ていただければ」としている。


店に来るのは、単身の高齢者を中心とした近隣住民が多いとのこと。常連客からしてみれば、この券売機も当たり前の光景になっていることだろう。しかし店長には「もっと観光客にも来てほしい」という思いがある。


変えられてしまう前の食券を見たいという人は、一度訪れてみてはどうだろう。

Jタウンネット

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