ミニバンなのに悪路もへっちゃら! ガンダムルックで注目の三菱・新型デリカD:5に試乗

1月16日(水)15時0分 週プレNEWS

ミニバンらしからぬボディ剛性と、三菱が誇る最新4WD技術により、片輪が浮くような状況でもあっさり乗り越えてしまう
ミニバンらしからぬボディ剛性と、三菱が誇る最新4WD技術により、片輪が浮くような状況でもあっさり乗り越えてしまう

今年2月発売予定の新型デリカD:5。静岡県伊豆市にある「日本サイクルスポーツセンター」のオンロード&オフロードコースで、自動車ジャーナリストの塩見 智が気になる走りをがっつりチェック!

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■顔ばかり注目されるが走りもハンパない!

ひげが濃いので、毎年秋に出るパナソニックのシェーバー「ラムダッシュ5枚刃」の新製品チェックを欠かしたことがないのだが、この前新製品が出たのにまた出 た!? と思ったら新型デリカD:5だった。無数の小さな穴が開いた上下4段のメッキフロントグリルがシェーバーにそっくり。

写真を見て以来、迫力満点のガンダムルックと新しいパワートレーンの出来が気になって仕方なかった新型と本日初めてご対面。賛否両論渦巻くデザインだが、実際に見ると写真を見て感じるほどギラついてはおらず、なかなか精悍(せいかん)だ。

どこか神社仏閣のようにも見え、思わず手を合わせた。初めて見たときに卒倒しそうになったトヨタのアルファード/ヴェルファイアも今じゃすっかり見慣れた。デリカD:5も街で目にする機会が増えれば見慣れるだろう。

思わず拝んでしまうほど神々しいデリカD:5(手前)とデリカD:5 アーバンギア(奥)
思わず拝んでしまうほど神々しいデリカD:5(手前)とデリカD:5 アーバンギア(奥)

今回の試乗会はオン/オフのクローズドコースで行なわれた。まずデリカD:5が伝統的に得意としてきたオフロード走破性をチェック。三菱が誇る伝説のラリードライバー増岡 浩さんの横に乗って登坂路やモーグル路を走行した。走破性うんぬんの前に乗り心地がよい。乗員が激しく揺さぶられることが多いこの種のコースを走行しているとは思えないほどマイルドな動きに終始していた。

コースは若干濡れたグラベル路面。手元のダイヤルを回して4WDを選択すればコース取りを意識せずとも立ち往生することなく走破できた。途中タイヤが一輪浮い てトラクションが抜ける凹凸区間があったが、増岡さんは慌てずに4WDロックを選択。すると接地しているタイヤにトルクが伝わり、グイグイと前進していっ た。高い悪路走破性は健在だった。

ただこれ増岡さんのテクによるものでは!? と、少々疑いながら運転を交代したらあっさり走破できた。増岡さんではなくデリカD:5がスゴかったのだ!(世界チャンピオン、ごめんなさい)。

パリ・ダカールラリーで2度の総合優勝を果たしている増岡 浩氏(右)が運転するデリカD:5に同乗し、ダートを体験
パリ・ダカールラリーで2度の総合優勝を果たしている増岡 浩氏(右)が運転するデリカD:5に同乗し、ダートを体験

続いてオンロード。新型はパワートレーンが大幅に進化。ディーゼルエンジンは排ガス対策の手法がNOxトラップ方式から尿素SCR方式に。これにより排ガス浄化のためによけいに燃料を用いることがなくなり効率(燃費)が向上した。

また可動部分のフリクション低減に努め20Nmのトルクアップも果たした。加えてATが6速から8速へと多段化。1速をよりローギアード化して加速力をアップさせ、トップギア(従来の6速、新型の8速)をよりハイギアード化して燃費を稼ぎ、静粛性を高めるというわけだ。

今回のコースはアップダウンが激しいため、車重が1.9tに及ぶデリカD:5には厳しいのではないかと心配したが杞憂(きゆう)だった。アクセルペダルを踏 めば急な上り坂でもグイグイと加速するではないか! 加速中はエンジン音こそ高まるものの、振動はよく抑えられている。巡航中はガソリン車と比較しても遜 色ないレベルの静かさだ。

今回、足回りにはさほど手が加えられていないとのことだが、オン/オフ問わず乗り心地は良好。ボディ剛性が高いからだろう。このクルマはオフロード走行も考慮した特性となっているためにハンドリングはスポーティではないが、素直で悪くない。

オンロードコースでも試乗。標準車もアーバンギアもエンジンは2.2リットルのディーゼル、価格は385万円から425万円(税込)
オンロードコースでも試乗。標準車もアーバンギアもエンジンは2.2リットルのディーゼル、価格は385万円から425万円(税込)

発売から12年を迎えるデリカD:5。途中何度もフルモデルチェンジが検討されたが、ここのところの三菱は不祥事をきっかけにルノー日産グループ入りを強い られるなど順風満帆ではなかったため、そのたびに見送られたという。今回も車体の骨格自体は従来型を使い続けるマイナーチェンジにとどめられた。

だが、やれる範囲で最大限の進化をさせようという開発陣の熱意を随所に感じる。エンジン&ATしかり、通常マイチェンでは難しいACC(先行車追従型クルー ズコントロール)新設しかり、そしてフルスイングの大胆なデザインしかり。運転中、あの顔が力強く空気を切り裂いていると想像するだけで自分が強くなった ような気がしたぞ!

取材・文/塩見 智 撮影/本田雄士

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