「みたらし団子」発祥の店は京都にあり! 下鴨神社門前の『加茂みたらし茶屋』を堪能してきた

2021年1月16日(土)10時50分 食楽web


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 みたらし団子といえば甘い蜜がトロ〜リとかかったお団子。誰もが大好きな和スイーツですが、その発祥のお店は京都にあります。場所は世界遺産でもある「下鴨神社」のすぐ近くで、門前菓子として親しまれており、参拝の際はぜひ訪れたい店です。


加茂みたらし茶屋の外観

 そのみたらし団子発祥のお店は『加茂みたらし茶屋 本家 亀屋粟義』。ガイドブックなどには「加茂みたらし茶屋」という名前で書かれています。

 下鴨神社とその周囲に広がる鎮守の森・糺の森を北西側に抜けて、徒歩5分ほどでお店が現れます。「加茂みたらし」と書かれた提灯が目印になっているので、迷うことなく辿り着けるはず。


加茂みたらし茶屋お店横の小庭

 さっそく店に入って注文してもいいのですが、小さいながらも素敵なお庭があるので、気候がいい日はこの庭の席がオススメです。真っ赤な緋毛氈が敷かれた席や野点傘など、京都で和スイーツを食べる体験として最高の舞台がそろっています。

『加茂みたらし茶屋』の「みたらし団子」は小ぶりで上品


「みたらし団子」(お茶付き) 3本450円(税込)

 メニューを見ると、いそべ巻やぜんざい、小倉白玉など、美味しそうなものがたくさんあって心惹かれますが、ここはやっぱり「みたらし団子」を注文。運ばれてきたのは、丸くて少しおこげのある小ぶりなお団子。1串に5つほど、お団子が刺さっていました。


離れた1つが頭で、4つが両手と両足

 みたらし団子といえば、一般的には3つの団子が1つの串に刺さっていますが、京都では5つのお団子が串に刺さっているタイプもよく見かけます。さらによく観察すると4つと1つに分かれて刺さっています。

 これには理由があります。もともと「みたらし」という名前は、漢字で「御手洗」と書く下鴨神社内にある池の名前。この御手洗池に湧く水の気泡に見立ててお団子を作ったことに由来しています。

 また、みたらし団子は団子を人形(ひとがた)として神様に捧げ、無病息災を祈ったことに由来しています。上の玉が頭、下の4つが両手足で、人間の五体を表しているんですね。


キラキラと光が反射するみたらし団子

 改めてお団子を見ると、蜜がキラキラと光を反射していて美しくて食べるのがちょっともったいないくらい。でもせっかくなので、温かくて一番美味しい状態で食べましょう。


赤い傘をバックに映えるみたらし団子

 食べてみてちょっと意外なのが、その食感。お団子の表面はカリッとしていて、中がギュッと密度高めに詰まった感じです。かかっているタレは、甘さの中に絶妙な香ばしさとコク、ほんの少しほろ苦い感じもあります。


タレをたっぷりかけながら食べるのが乙

 普通のみたらし団子よりも、タレがたっぷりかかっているのが嬉しいですね。一緒に添えられているスプーンですくって、何度も上からかけて食べるのがオススメです。


お皿には下鴨神社の御神紋である双葉葵

 タレをたっぷりかけて食べてもまだ余ると思うので、ちょっとお行儀悪いですが、タレだけすくって最後まで堪能しましょう。ちなみに、お皿には葵の模様が入っていますが、こちらは下鴨神社のシンボルとなっています。

香ばしさの秘訣はその焼き加減にあり。お土産にもぴったり!


しっかり焼き目がついたお団子

 発祥のお店で食べた「みたらし団子」。お庭で食べましたが、せっかくなのでお店の中にも入って、お団子を焼いているところも拝見しました。なるほど、かなりしっかり焼いています。香ばしさの秘密はここにあったんですね。


お土産の包みもいい味をだしています。5本入り650円(税込)

『加茂みたらし茶屋』では、「みたらし団子」をお土産用に買うことも可能です。専用の包みに入った状態で5本入りで販売しています。

 下鴨神社を参拝して、加茂みたらし茶屋でみたらし団子を食べ、お土産にも買って帰る。京都らしさを満喫できるコースとなっています。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP DATA

加茂みたらし茶屋

住:京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53
TEL:075-791-1652
営:9:30〜19:00(L.O.18:00)
休:水曜

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