NGT騒動でどうなる、新潟ご当地アイドル界 地元と二人三脚「Negicco」のいま

1月18日(金)17時0分 Jタウンネット

支配人の交代にまで至り、今もネット上では虚実入り乱れた噂が飛び交う(2017年撮影)

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2019年1月8日に発覚した、新潟のアイドルグループNGT48のメンバー・山口真帆さんへの暴行事件をめぐる騒動は未だ収束せず、NGT48のマネジメントや安全管理の問題にまで波及した。



またイメージ低下を恐れてか、新潟ではNGT48をCMに起用してきた一正蒲鉾が放映を中止、新潟商工会議所はメンバーを起用したPR動画を削除するなどしている。


事件はローカルアイドルを地方アピールに活用してきた地域社会にまで波及しているが、揺れるNGT48と対照的にゆるくまったりとした空気をまとっているのが、今年17年目を迎える3人組のアイドルグループNegiccoだ。


何から何まで対照的


NGT騒動さなかの1月13日、県下の新発田市で開催された、全国の雑煮が一堂に会するイベント「城下町しばた全国雑煮合戦」で優勝し「征夷大将軍」を受賞したのは、新潟市に本社を置く地元のサトウ食品(佐藤食品工業)とNegiccoが共同で開発した「ネギ推し! 牛もつあったか味噌(みそ)雑煮」だった。


サトウ食品はNegiccoのスポンサーでもあり、14年からCMに起用している間柄で、ファンなら知らない人はいない。Negiccoライブでもスポンサーとして観客に商品を無料でプレゼントするほどだ。またグループ結成15周年記念の鏡餅を県内限定で発売し、昨年12月に発売開始したものがこの1月上旬に早々に完売するなど、熟年夫婦のごとき関係を続けている。



Negiccoは2003年に新潟名産の「やわはだネギ」をPRするアイドルグループとして結成。11年にタワーレコード系列のアイドルレーベル「T-Palette Records」に移籍したあたりから全国的な知名度を獲得し始め、昨年結成15周年を迎えた。


新潟の繁華街・古町商店街で毎年ミニライブを行ったり、苗場プリンスホテルを貸し切ってファンとの交流イベントを行ったりするなど、全国区になった今も新潟に密着した活動を続けている。


所属スクールの廃校やメンバーの脱退といった多くの苦境を乗り越え、異例の長寿グループにまで成長した。従って新潟ではもともと知名度は抜群、拉致被害者家族の蓮池透さんまでも、今回のNGT騒動を受けてかNegiccoを推すかのようなつぶやきを先日投稿している。


新潟にはnegiccoがいる! https://t.co/oEFCpruzgV
- 蓮池透 (@1955Toru) 2019年1月15日

このような、ローカルアイドルと地域が二人三脚を組んだ成功例があるだけに、暴行事件本体だけでなく、NGT48に掌を返すような地元の対応に冷ややかな意見も出ている。


「行政の『とりあえずアイドル使って町おこし』というやり方はもうやめた方がいいと思う。」
「48人気に便乗してとスポンサーや協力に飛びついた企業、今どう思う?」



というような手厳しい声が。花角英世県知事が「(事件をきっかけに)NGTの存在がより世に知られるようになったのは事実」とコメントし、少なからず批判を浴びたことも影響しているだろうか。


およそ10年にわたる苦節の時代を経て地道に歩みを進めてきたNegiccoと、その新潟に鳴り物入りで乗り込んできたNGT48。何から何まで対照的な両グループを、つい比べてしてしまうのも無理からぬところだ。


おまけに新潟には他にも古町を拠点とするRYUTist(りゅーてぃすと)、佐渡島に暮らす婦人4人による顔出ししない謎めいたユニット・婦人倶楽部のような評価の高いグループも共存しているのだから、新潟の音楽好きの方々の目も肥えるのも必然か。


とはいえ、Negiccoその他のアーティストとてこのような形で注目されるのは本意ではあるまい。NGT48により新潟のアイドル界が一段と活況になったのも確かだ。ファンとアイドルと興行主が正常な関係に戻り、正々堂々群雄割拠して競い合う時が来ることを待つばかりである。


 

(Jタウンネット編集部 大宮高史)

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