「夫と義母に文句を言われたくなくて...。高熱の娘を連れて新幹線に乗った私に起きたこと」(滋賀県・50代女性)

2024年1月18日(木)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Dさん(滋賀県・50代女性)

その日、Dさんは手術を受ける義父を見舞うため、発熱していた娘を仕方なく連れ出した。

案の定、娘の体調が新幹線内で悪化してしまい、通りかかった車掌に助けを求めると......。

<Dさんの体験談>

1998年秋の事です。当時28歳の私は、滋賀で1人娘を育てながら働きつつ、簿記1級を目指し試験勉強に励んでいました。

しかし、試験日が夫の父親の手術日と重なってしまい、しかも試験前日に娘が熱を出して体調を崩す事態に。私は娘の看病をしながら、徹夜で試験勉強を進めました。

 

車掌室に案内されて...

そしてなんとか試験を受けた私は、その足で義父の住む東京へ、病気の娘を連れて駆けつけることになりました。

本当はもう少し日が経って娘の体調が良くなってから向かいたかったのですが、「そんな事をしたら夫と義母になんと言われるか」と考えた私は、熱がある娘を新幹線に乗せたのです。誤った判断でした。

娘の熱は途中で39度を越え、私の肌にも熱さが伝わるほどに。息も荒くなってしまいました。そこへちょうど車掌さんが通りかかった為、「熱を出している娘を寝かせて欲しい」とお願いしました。

車掌さんは私たちを車掌室へと案内し、車内にアナウンスしました。ドラマなんかで聞き覚えのあるあのセリフです。

「○号車に急病のお子さんがいます。お客様の中で医療関係者の方はいらっしゃいませんか?」

するとその数分後、「小児科では無いですが」と言ってお医者さんや看護師さんなど、6人もの医療従事者の方々が続々と来て対応してくれたんです。

お陰で娘の熱も少し下がり、無事に東京駅を降りる事が出来ました。

私の誤った判断で沢山の方に迷惑をかけてしまい猛反省した事を覚えています。同時に、沢山の方々の温かい優しさに胸がいっぱいになりました。

あの時助けていただいた娘も今は30歳になり、滋賀で看護師をしています。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』『ごめんなさい』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

Jタウンネット

「娘」をもっと詳しく

「娘」のニュース

「娘」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ