人気学区のマンション資産価値、10年で「大学授業料分」の差
2018年1月18日(木)15時47分 リセマム
中学受験が盛んな都市圏では、中学受験率の高い公立小学校の学区内に引っ越す「公立小移民」も少なくない。スタイルアクトによると、学ぶ環境に最適な小学校を選ぶ判断材料の1つに親の年収があり、学区内平均年収と進学塾の小学校別成績ランクは相関関係にあるという。
調査は、新築時から中古売出時の価格変動を表す「中古騰落率」をもとに算出。首都圏をエリア分けして、行政区で年収が高い学区域のマンションとほかのマンションとの中古騰落率の平均差分を2016年平均新築価格に掛けて資産価値の差を算出している。
首都圏全域の中古騰落率の差は平均6.1%。今回の調査データの平均築年数は10年であるため、10年で約6%の騰落率の差が出るということになる。中古騰落率の差をエリア別に見ると、東京23区は5.1%と差がもっとも少なく、東京市部は6.0%、神奈川県は6.0%、千葉県は6.5%、埼玉県は7.4%であった。
資産価値を金額算出した結果、どのエリアでも人気学区とそのほかの学区の資産価値は大学授業料総額とほぼ同額の300万円前後の差があった。スタイルアクトは「人気学区にあるマンションは資産性が高く保たれている」と述べている。
スタイルアクトが運営するWebサイト「住まいサーフィン」では、資産価値の高い小学校区ランキングを公開。各行政区の1位の小学校区を紹介している。さらに、無料の会員登録をすると、より詳しい小学校区別ランキングを見ることができる。