携帯も繋がらない山奥に、ひっそり佇む混浴温泉 大自然の中、日常を忘れて...【大分・へびん湯】
2019年1月19日(土)20時0分 Jタウンネット
<連載>混浴女子とめぐる!ニッポン秘湯図鑑 第六回 大分・へびん湯 文・写真:蜜月檸檬
こんにちは、混浴温泉に魅せられて全国の秘湯をめぐっている蜜月檸檬です。毎回ひとつの混浴温泉にスポットを当てて魅力をお伝えしている連載の第六回。今回は、別府の山の中にある野湯「へびん湯」をご紹介します。
へびん湯は自然の中に作られた無料で入ることができる混浴の野天風呂。
車で別府インターチェンジから泥湯の混浴で有名な「別府温泉保養ランド」方面へ向かい、さらに山の中へ入っていくと、たどり着くことができます。
山道にある駐車スペースに車を停めたら、川まで歩いて降りていきます。木々の向こうに湯けむりが立ち上り、温泉の香りがしてきます。へびん湯に着くと、湯船にはちょうど良い湯加減の透き通った温泉が満ちていました。
山のマイナスイオンに包まれる4つの湯船
何もない山の中に無人の露天風呂があるのは、意外と不思議な光景です。
「へびん湯」には段差のある4つの湯船があって、湯温がそれぞれ違います。
うっそうとした森の中で聞こえるのは川の音と鳥のさえずりだけ。山道からも露天風呂は見えないので、自然の中で温泉を満喫できます。
この日は男性の方が先客で入っていました。挨拶をして私は隣の湯船へ。
湯船がいくつかあるので程よい距離感でおしゃべりをしながら混浴温泉を楽しむことができます。
帰る頃には親戚のようにうち解けて仲良くなれるのも混浴の魅力です。
「へびん湯」は携帯が繋がりづらい山の中。野湯なのでもちろん受付などもありません。荷物を置く簡単な小屋だけで、あとは温泉と木々の緑があるだけです。
電波も届かずに何もないからこそ、ゆっくりと過ごしたくなるへびん湯。日常から離れて、自然の中で裸になって、心も体もリフレッシュできました。
周囲に何もない山奥にある温泉だけに、女性は明るい時間帯に気をつけて行った方がいいかもしれません。
周辺で混浴めぐりもできる
へびん湯の近くには「鶴乃湯」という混浴の野湯もあります。どちらかというとアクセスの良い鶴乃湯は、地元の年配の方で賑わっていました。
乳白色のお湯で、湯治に良いそうです。人が多くて最初は尻込みしましたが、女性の安全を気遣ってくれる頼もしくて楽しいおじいちゃんばかりで安心して入ることができました。お湯の色や雰囲気も全く違うので、別府の山で混浴の野湯めぐりをするのも楽しいですね。