これは飲んでみたい...!日本酒たるで熟成させた世界初のウイスキー 

2019年1月20日(日)8時0分 Jタウンネット

[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2019年1月8日放送の「ここはどこ?あなただれ?」のコーナーでは、数年前から世界的に人気のジャパニーズウィスキー(国産ウイスキー)を造っている兵庫県明石市の江井ヶ嶋(えいがしま)酒造代表取締役社長の平石幹郎さん(68歳)を紹介していました。


江井ヶ島はどんなところ?


江井ヶ嶋酒造は山陽電気鉄道の江井ヶ島駅から歩いて住宅街を抜けたところにあります。近くの江井ヶ島海岸にはヤシの木が立ち並び、トロピカルムード満点のスポットとなっています。江井ヶ島の名前の由来については「エイが向かってくる島」ということで、昔大きなエイが波打ち際まで度々来て人々を怖がらせていたところ、奈良時代の有名な僧侶である行基がエイに酒を飲ませ酔わせて追い払ったという伝説が残っています。


また兵庫県では灘の酒が有名ですが、江井ヶ島一帯も「西灘の寺水」と呼ばれ、酒造りに適した良い水が出ることで知られているそうです。


どんなお酒を造っているの?


江井ヶ嶋酒造は1888(明治21)年創業で、およそ6万平方メートル(甲子園球場の1.5倍相当)の敷地で当初は日本酒だけを製造していたそうですが、1919年からはウィスキーなどの洋酒類も造る様になったとのことです。日本で初めてウイスキーを製造したのはNHK朝ドラ「マッサン」のモデルにもなったサントリーの山崎蒸留所とされていますが、その4年前にウィスキーを手がけていたといいます。


ただし、その頃の江井ヶ嶋酒造のウィスキーは自社で蒸留しておらず、ブレンドしたウィスキー風味のお酒だったそうです。その後1961年にポットスチル(蒸留器)を導入し、麦芽の仕込みからウィスキーの蒸留までできるようになりました。ウイスキー「あかし」の出荷本数は2007年に811本だったのが18年には44万4735本となっており、人気急上昇中です。ウイスキー蒸留所や酒造・資料館は見学することができます(無料・要予約)。お酒の試飲・購入もできます。お酒はインターネットでも販売しています。


お酒の二毛作!?


江井ヶ嶋酒造では4月から10月まではウイスキーを、11月から3月までは日本酒をという風に、同じ敷地内でウイスキーと日本酒を造っており、お酒の二毛作となっています。これはとても珍しいことなのだそうです。


ラインナップは、「シングルモルトあかし日本酒カスク3年」5990円(税込、以下同)、「シングルモルトあかしオールドシェリーバット10年」1万5120円、純米吟醸「神鷹」1830円、純米大吟醸「神鷹」2910円、あかしウイスキーショコラケイク1620円などとなっています。カスクとは「樽」という意味で、ウイスキー「あかし」は日本酒の樽で熟成させた世界初めてのウイスキーなのです。(ライター:hisa) 

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