遊び心ある味に脱帽!ショコラ&焼き菓子店『LIFE IS PATISSIER』(自由が丘)の魅力とは?
2020年1月22日(水)10時50分 食楽web
後を引く美味しさ! 新食感の「リーフキャラメル」 | 食楽web
東京ならではの洗練された雰囲気が漂う「自由が丘」には、こだわりの小さな店が軒を連ねています。一方で、昔ながらの人情を感じるような気さくさがあるのもこの街のいいところ。店に来た常連客が、会話を弾ませて帰る姿がよく見られます。
グレーを基調にしたシックな店内
その街にぴったりなショコラ&焼き菓子の専門店『LIFE IS PATISSIER(ライフ イズ パティシエ)』が1月18日、オープンしました。チョコレートの祭典「サロン・ド・ショコラc.c.c」で多数の受賞歴を持つパティシエ、太田悠一さんが手がけるこの店は、対面販売によるテイクアウトのみで提供されます。そこで、この店のこだわりや考え、代表的なショコラを太田さんに伺いました。
昔ながらの洋菓子店のようなフレンドリーな店づくり
オーナーシェフ(ショコラティエ)の太田悠一さん
太田シェフはこれまで、自由が丘のマルシェやポップアップに出店しながら、新店舗への構想を練ってきました。普段、ショコラなどのスイーツは、ブランド名などで買い求めがち。しかし、太田さんはマルシェでお客様と対面販売するうちに、「スイーツを丁寧に説明すれば、名前も知らない自分たちのお菓子を興味を持って買って行ってくれるんだ」と気づいたそう。
こうしてできたのが、対面でコミュニケーションを取りながら、丁寧に自分たちのお菓子を送り出す店。もちろん、その味わいが秀でていないと、マルシェでもリピーターは付きません。さて、太田さんらスタッフみんなで考案した『LIFE IS PATISSIER』の味とはどんなものなのでしょうか?
主張しすぎず、誰もが愛するやさしい味
店内に美しくディスプレイされたショコラたち
数年前より、ショコラブームが続き、多種多様なショコラが出回っています。こだわりだしたらキリがないこの世界、独自性をどう打ち出すかがとても大切です。
そんな中、『LIFE IS PATISSIER』のお菓子は、「流行にとらわれず、誰もが愛するやさしい味」を目指しました。それは「外国のチョコレートのようなねっとり感がなく、食べた後にスッと口の中で消えるさっぱり感。そして、口にする度に美味しさがにじみ出る感じ」だそう。
主張しすぎず、味わうほどににじみ出る旨味と個性。それゆえ、何度もリピートしたくなるのです。ここからは一押しのショコラをご紹介しましょう。
サクサクッ! 新食感の「リーフキャラメル」
「リーフキャラメル」1箱1700円(税抜)
店舗では、焼菓子やチョコレートなどが約30種類お目見えします。その中で、シェフの一押しが「リーフキャラメル」。苦めに炊いたキャラメルをチョコレートでコーティングしたもので、イギリス菓子「トフィー」のようなサクサクした食感!
キャラメルのベタッとした甘さはなく、口の中もさっぱりしてまま、チョコレートの美味しさが残ります。まさに、シェフが狙った通りの味わいですね。
杏仁が香る「生チョコレート(トンカ)」
「生チョコレート(トンカ)」1箱1000円(税抜)
著者が一番、美味しかったのはこの「生チョコレート(トンカ)」。杏仁のような香りを持つ「トンカ豆」を一度焼き、香りをチョコレートに閉じ込めています。口にした瞬間、まさに杏仁の香りがパーッと口の中に広がり、生チョコの美味しさとともにトロける味わい! ぜひ試してほしい逸品です。
ほんのり塩味の「ショコラサブレ」
「ショコラサブレ」1枚300円(税抜)
一番人気なのが、この「ショコラサブレ」。シェルクリンという最高級ココアをふんだんに使ったサブレで、フランスの塩がほんのりと効き、クセになります。甘くてビター、かつ塩味が残る風味で、お酒にも合いそうですね。
遊び心を感じる「ボンボンショコラ」
4個入り1500円、9個入り3100円(税抜)
チョコレートコンテストの受賞歴があるショコラティエなので、やっぱり「ボンボンショコラ」は味わう価値あり! 例えば、見た目も美しい「フランボワーズ」は、フランボワーズのピューレとフィアンティーヌ(フランスの焼き菓子)を合わせていて、サクッとした食感が楽しいんです。
4個入りの味は、キャラメル、ライチ&紅茶、ベリーミックス、カシス。バラエティ豊かなボンボンショコラは一粒一粒、その奥深い味わいを堪能してください。
おもたせにも喜ばれること請け合い!「パウンドケーキ」
「パウンドケーキ」小750円、大2400円(税抜)。フルーツ、抹茶、チョコレート、メイプル、カシス、キャラメルボムの全6種類
シェフ曰く、「一口めより、二口めがより美味しい」という飽きのこないパウンドケーキ。毎日でも食べたくなる“優しい味わい”ながら、それぞれに個性豊かな香りや食感が楽しめます。
オススメは、京都の抹茶と丹波黒豆を使った苦めの「抹茶」。そして、リンゴと煮詰めて作ったキャラメルを閉じ込めた自信作「キャラメルポム」。上質な味わいと美しい見た目で、プレゼントとしても喜ばれそうですね。
一粒の上質なショコラには、口にした瞬間、食べた人の至福の笑顔を引き出す力があります。そこに気さくな太田シェフとの会話と笑顔が重なれば、「またあの店に行きたい、あの味が忘れられない」という思いが芽生える……そんな素敵な店でした。
人との繋がりがあってこそ、美味しいものがより美味しく感じるもの。自由が丘散策のついでに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
●SHOP DATA
『LIFE IS PATISSIER(ライフ イズ パティシエ)』
住:東京都世田谷区奥沢6-33-14
営:11:00〜19:00
休:月曜(1・2月は無休)
https://life-is-patissier.jimdosite.com/