「搾取されて搾取されて……」14歳年下の“パパ活女子”と結婚した44歳男性は、いま幸せなのか?

1月23日(木)17時0分 文春オンライン

出会いはパパ活だった! 毒親から逃げ出した20代OLが「1000万円貢がせた“ジジイ”」と結婚するまで から続く


 女性が食事やデートに付き合う対価として、男性から金銭を受け取るのがパパ活。この言葉が誕生する2015年以前からこうした活動に励み、とりわけ金払いのいい「太パパ」だった人気マンガ家と結婚した女性がいる。パパ活という言葉が爆発的に広まる中、今では夫婦となった元「パパ」と「パパ活女子」に、お金ありきの出会いから結婚生活までをあけすけに語ってもらった。(全2回の2回目/ 前編から続く )



パパ氏(44) 成人向け作品で人気のマンガ家。学生時代は体育会系の部活に打ち込み、会社員を経てこの道へ。美咲さんに対して結婚までに貢いだ額は1000万円を超える。



美咲さん(30)=仮名 大学時代にキャバクラで働き、就職後、かつての客やネットで知り合った男性などを相手に「パパ活」に励む。中小企業社長から月10万円のお手当を4年間もらっていたことも。2017年にパパ氏と結婚、現在は主婦で2児の母。



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「搾取されて搾取されて……」


——美咲さんに散々振り回されながらも「パパ」を続けたのはなぜだったんでしょう。


パパ 楽しかったというのはありますね、正直。あと、この歳になって若い子を口説くにはこのくらい耐えなきゃいかんのかなっていうのもあった。彼女と出会う2年前に結婚まで行きかけて別れた経験があって、次いいなと思う子が出てきたら優しくしようとも思っていた。そしたら搾取されて搾取されて……。


美咲 結婚までに使った額は相当だと思いますよ。ご飯代も高かったもんね。


パパ 毎回会うたびにカニとか言って。


美咲 肉だよ。



パパ 高い肉とカニね。


美咲 あとフィットネスクラブ会員にしてもらった。他に何した?


パパ 色々ありすぎてわからない。買い物も、旅行もあちこち行ったしね。


共有していた「今だけ」という感覚


——百万単位じゃ済まないかもしれませんね。


パパ とんでもない、もう1桁は確実にありますね。確信犯的にたかっている感じじゃなく、これくらい普通でしょって来られると、そうなのかとおじさんは思っちゃう。一方で彼女はその頃、30歳くらいの女性をババアってばかにしながらいずれ自分も歳を取ることにすごく恐怖を持っていたので、こんなことが許されるのは今だけだとは思ってたみたいです。だから早く結婚したいとも言っていて。



©iStock.com


美咲 花の命は短いじゃないけど。


パパ 今だけという感覚は分かってた。だから僕も今だけならばと受け入れた。


——パパさんの方は、美咲さんと出会う前にもパパ活らしきことはしていたんですか。


パパ 長年付き合ってた彼女と別れてから(美咲さんと出会うまで)の2年は婚活的なことをしていましたが、パパ活も婚活も、今考えると一緒ですよね。たかられて、お金使って、女性が気に食わなかったらぽいって捨てられて。あとキャバクラにも昔はよく行って、いっぱいお金を払ってきました。





美咲 そうやって出会う女の人って何だかんだで、この人いくらぐらい出せるんだろうというのは値踏みするわけだから。この人が売れてない漫画家だったら、私も多分ここにはいないと思います。


パパ そりゃそうだ。


結婚しても“パパ活”は続いている?


——独身時代は追われるようにパパ活をしていた美咲さんですが、結婚して落ち着いた?


美咲 わが家の場合、たとえば5万円の物が欲しいってわがままを言うとしたら、お小遣い帳を付けるんです。5万円マイナスって書くと、それが手に入る仕組みです。


パパ どれだけ赤字積もっても返済なしです。記録だけしておかないと忘れるので。


——お小遣い帳制度ができただけでやってることは大差ないじゃないですか!



美咲 だからといって旦那に、30〜40万のバッグを定期的に買ってくれということは言わなくて。


パパ 買えると思うと大していらなくなるんだよね。今はだいぶ落ち着きました。


美咲 だから買わないよね、そんなにね。


パパ 最近は家とか言い出したんですけどね。


美咲 いいよと言ってくれるだけで、精神的に保たれる部分があって。今も満足はしているんです。


「金で殴ったらいいというつもりでやってる」


——なるほど。いや、言葉通りに受け止めていいのか……出会った時は「金づる」だと思っていたと言っていましたよね?


美咲 それは本人にももう言ったよね。



パパ こっちも金づると理解してやってますから。パパは皆そうじゃないですか。最初は金づるだと思われていても、こっちの金で殴ったらいいというつもりでやってるわけだから、きっと。


——美咲さんの「物やお金は信用できるけど愛情は信用できない」という考えは変わったんですか。


パパ どうなの?



結婚で「パパ活完了」?


美咲 今は十分に愛情を受けてると思ってますし、先に逝かれちゃうのが不安。


パパ 一緒に住むようになるまでは、金の切れ目が縁の切れ目かなと思ってたんですけど、一緒に暮らしてみたら結構人への依存症で。一人じゃいられないみたいな。


美咲 強がって生きてきたけど、寂しがりなんですよ。これまで自分の時間をたくさんの人で埋めてたのが、だんだん今の旦那の割合が大きくなって。


——お金も時間も全部パパさんに集約されたと。


パパ まあ、言ってみれば「パパ活完了」って感じですよね。


美咲 いやあ、そうだよね。



——一方のパパさんは。パパ活をする男性の大半が既婚者だそうですが。


パパ お時間があってうらやましいな、もしくは家庭があまり充実してないのかなと思いますね。


——では今は家庭のパパとしての活動に専念して?


パパ そうですよ。子育てに忙しすぎて暇がないですよね。夫婦で14歳も離れているので長女だと思って接してますけど、長女が一番手間かかるというか。


——結局美咲さんの思うツボじゃないですか。


美咲 そうなんです(笑)。


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「文藝春秋」1月号および「文藝春秋digital」では、「 2020年の『パパ活女子』 援助交際と何が違う? 」と題し、パパ活当事者の男女の生々しい証言などを取材したルポを掲載している。記事からは、パパ活という曖昧な「流行語」が生み出した男女の関係が、そして援助交際など既存の言葉との違いが見えてくるはずだ。



(秋山 千佳/文藝春秋 2020年1月号)

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