研究者と実践者が協力しあう「日本放課後学会」設立

2023年1月23日(月)12時15分 リセマム

放課後の子供たちのイメージ

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Chance For Allは、学童保育、放課後デイサービス、塾、習いごと、プレイパーク、こども食堂、部活等で、業界の壁にとらわれず研究者と実践者が互いに協力しあう「日本放課後学会」を設立する。放課後を横断的に扱い、子供たちのより豊かな放課後を実現するとしている。

 Chance For Allが定義する放課後とは、学校等の「課業」から解き放たれた「こどもたちの世界」。小学生では、夏休み等の長期休みを含めると学校にいる時間は年間約1,200時間に対し、家庭における就寝等を除いた放課後の時間は約1,600時間ともいわれており、子供たちの生活や成長にとって非常にたくさんの時間を占めていることがわかる。

 一方で、これまでそれぞれの業界団体はあるものの、放課後そのものを横断的に取り扱うことはできていなかった。そこで、業界の壁にとらわれず研究者と実践者が互いに協力しあい、子供たちのより豊かな放課後を実現するために日本放課後学会を設立する。

 近年では、子供の貧困や孤立孤独、ヤングケアラー等の放課後を取り巻くさまざまな問題が取り沙汰される一方で、教育格差・経済格差・体験格差等が象徴するように、放課後そのものの消費産業化も進み続けている。そのため、ヤングケアラーにならざるを得ない子供や習いごと漬けの子供等、放課後の過ごし方が家庭や生育環境に依存している状況がある。

 このような中で、放課後を子供たちがいかに過ごしていけば良いのかについては、放課後にかかわる大人たちの中で多種多様な見解と持論が飛び交っているところ。同時に、子育ての当事者である保護者たちもまた「何が正解なのか」を模索し続けなければならない。

 そこで、Chance For Allでは「放課後」を広く横断的にとらえ、団体や業界の垣根を超えて研究者と実践者が相互に協力していこうというわが国で初めての試みを行う。これにより、中長期的に放課後のあり方をとらえられる一方で、研究に偏りがちな学会と実利に偏りがちな業界団体のそれぞれの良いところを学び、子供たちにとっての豊かな放課後を実現するという。

 設立にあたり、2023年3月19日に日本放課後学会設立記念大会を開催する。対象は放課後に興味や関心がある人。会場はTKPガーデンシティ御茶ノ水3階。申込みはWebサイトの専用フォームより行う。

◆日本放課後学会設立記念大会
日時:2023年3月19日(日)13:00〜16:00
会場:TKPガーデンシティ御茶ノ水3階
対象:放課後に興味や関心がある人
参加費:2,000円 ※当日支払い
申込方法:Webサイトの専用フォームより申し込む

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