もはやほぼ肉! ファミマに登場した大豆ミート食品を食べてみた

2021年1月23日(土)10時51分 食楽web


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 ステイホームな日々が続き、デブ街道まっしぐらという人も多いであろう2021年、おなじみファミリーマートから「大豆ミート」を使用したサラダやおつまみが発売されるとの朗報が舞い込んできました。

 ファミマといえば、2017年にも大豆ミートを使用したお弁当をリリースするなど、健康志向を反映させた商品開発でも知られていますが、今回は担々麺にジャージャー麺、あんかけ丼に春雨スープ、てりやきバーガーにトルティーヤなど、ドドーンと9種ものラインナップです。


サステナブルな食生活を提案するファミリーマートは、次世代のお肉「大豆ミート」を使用したラインナップを拡大中

 日本では、精進料理の「もどき料理」や菜食主義者が食べる特別な食材といったイメージも強い「大豆ミート」ですが、1940年代から80年近くにわたってヴィーガニズムが根付いてきた欧米では、実はそう珍しいものではありません。

 欧米の菜食主義は、元来、動物の搾取に反対する思想に端を発しており、大豆ミートもその代替プロテイン(たんぱく質)として生まれたものですが、肉食偏重の食事を見直そうというアメリカの『マクガバン・レポート(※1)』(1977年)や、それ以降のヘルシー志向の高まりによって、大豆ミートは一般にも広がり、味も食感もバージョンアップされてきました。

(※1)1977年に米国で発表され、世界に衝撃を与えた食事と慢性疾患の因果関係についての研究報告


タルタルチキン風とスパイシータコスミート風がセットになった「2種のトルティーヤ」(398円・以下全て税込)は、ベジタリアンにもおなじみのラップスタイル

 そして、昨今の大豆ミートブームの背景にあるのは、環境問題やエシカル消費への人々の意識変革です。

 食の分野では、ここ数年、畜産による温室効果ガスの排出量の高さが指摘されていますが、一方で代替肉開発で知られる米インポッシブル・フーズ社はESG投資(環境・社会・ガバナンス等に配慮する企業の株式や債券への投資)によって巨額の資金調達に成功。アメリカやヨーロッパでは若い世代ほど代替肉へのシフトが加速しており、バーガーキングも代替肉を使った「インポッシブル・ワッパー」を全米で展開しています。


「てりやきバーガー」(278円)のパティは断面を見ても肉っぽいが、これも大豆ミート。しっかりした歯ごたえが満足感を与えてくれる

 ファミリーマートの今回のラインナップは、まさにそうした需要を先取りした“大豆ミート第3世代”ともいえる新商品なのです。というわけで、9品を実際に食べてみたので、味わいや特徴をご紹介しましょう。

ライトな食感はリモートワークにぴったり


「野菜たっぷり!担担風パスタサラダ」(税込398円)は辛味と生姜の風味が良く、冬でも食べたくなるサラダ

 9種類をひと通り実食してみましたが、大豆ミートの魅力は、やはり肉のような油っこさやしつこさ、臭みがないこと。それでいて決してパサついたりすることもなく、しっとり歯ごたえのある食感が楽しめることでしょう。


ごまの風味がまろやかな「濃厚ごまスープ担担麺」(税込398円)

 今回は寒い季節にぴったりの「担担風」のテイストが多くラインナップ。大豆ミートを使用したそぼろや肉味噌は、実際の肉を使ったものよりも上品な味わい。もちろん肉の味はしませんが、見た目や食感は肉と変わりません。胃もたれせずに、しっかり食べた感があるので、大豆ミートはリモートワークのお供にいいですね。


手前にあるミートボールももちろん大豆ミート。

 筆者のイチオシは「チーズとカレーの揚げ豆腐」(330円)。一見、チーズカレーハンバーグのようにも見えますが、中央にあるのは木綿豆腐を揚げたもの。揚げ豆腐とカレーの組み合わせってすごく合うんですね! カレーが余ったら作ってみようと思いました。


「キャベツとチーズの玉子包み焼」(450円)

 お好み焼き風の「キャベツとチーズの玉子包み焼」は、切ってみると豚肉代わりの大豆ミートとキャベツがぎっしり! 大豆ミートならではの軽い味わいながら、1食あたりタンパク質が20g超摂れます。火を通してあるのでカット野菜特有の臭みもなく、家飲みに最適な一品です。

 進化する大豆ミートの世界、ぜひこの機会に試してみては?

●著者プロフィール

伊勢洋平
エディター、ライター、食育インストラクター。健康・スポーツ・食・ライフスタイル分野を中心に出版物やwebコンテンツの企画・編集・執筆を行っている。

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