マツコ、「日本経済はオタクの人が支えてるのよ」と感嘆 「コスプレは特殊って見方はもう古い」ともコメント

2020年1月27日(月)19時24分 キャリコネニュース

マツコ・デラックスさんが1月25日の「マツコ会議」(日本テレビ系)で、コスプレ文化の発展に驚く場面があった。

放送では、栃木県那須塩原市にあるコスプレイヤーが集まる旅館「石川荘」を特集。近くの観光名所「乙女の滝」やスキー場、神社が人気撮影スポットとなっており、旅館スタッフが市や土木事務所から撮影許可をもらっていることを聞くと

「コスプレってすごい市民権を得たのね。市町村とか土木事務所が『いいですよ』って言うわけだもんね」

とコスプレ文化への理解が深まっている現状に驚いていた。(文:石川祐介)

衣装を手作りするコスプレイヤーに共感「自分で衣装を作っていた時代があった」


番組では、同館奥のスタジオで撮影していたコスプレ好きの夫婦に取材。マツコさんは、コスプレにかかる費用が年間40〜50万円と聞くと「でも想像よりも安いから。コスプレってもう産業として成立している」と感想を話した。

また、マツコさんは、妻が扮していた人気漫画『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶの羽織を見て、既製品があるのかを質問。ネット通販で販売している旨を聞くと、

「だから、そのロット数作れるぐらい、このコスプレをしている人がいるってことよ。よっぽどマニアックなキャラをやらない限りは、有名どころのキャラだったら衣装がもうあるってことよね」

と産業としてのコスプレの成熟ぶりに舌を巻き、「日本経済はオタクの人が支えてるのよ。なかなか考えさせられるわね」と印象を語った。

続いて、衣装を手作りしているという女性コスプレイヤーにもインタビュー。独学で失敗を繰り返しながら衣装作りのスキルを上げたと聞くと、マツコさんは

「女装をやり始めた時、自分で衣装を作っていた時代があった。コスプレの人達には何か共通するものを感じる」

とコスプレイヤーたちの知られざる苦労を自身の経験に重ねた。

ネット民、マツコ称賛「好きなことをそんな風に言ってもらえて嬉しい」

マツコさんは、特集後半で

「そろそろアニメとかコスプレとかを『特殊なんだ』っていう見方はもう古いわよね、『それがスタンダードなんだ』っていう前提で語らないと」
「テレビって『(オタクの人たちは)特殊なものですよ』的にこういう人達をくくるじゃない?もう普通よ」

と締めくくった。

放送を受けて、ネット上では「自分の好きなことを、そんなふうに言っていただけるって嬉しいね」とマツコさんの発言を称賛するコメントが多くみられた。

「変わり者扱いされて笑われるのはもう古いよね」
「アニメやゲームが好きってだけで特殊な人に見て面白おかしく紹介するような時代じゃないんだよ」

マツコさんが指摘するように、アニメやゲームといったオタク文化が日本の経済を大きく支えているにもかかわらず、「オタク=変人」というステレオタイプなラベリングするテレビ番組もまだ多い。オタクを趣味として自認する人々が増えている昨今、テレビに限らず、周囲は従来の見方を改める必要があるだろう。


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