コンプラ違反倒産、過去最多 - その背景は?
2025年1月27日(月)15時10分 マイナビニュース
帝国データバンクは1月24日、「コンプライアンス違反企業の倒産動向調査(2024年)」の結果を発表した。
2024年の「コンプライアンス違反倒産」は388件となり、2023年を37件(10.5%増)上回った。3年連続で前年比増となり、2年連続で300件を超え、過去最多を記録した。
業種別(大分類)にみると、「サービス業」が122件(構成比31.4%)で最も多く、「建設業」が68件(同17.5%)、「小売業」が54件(同13.9%)と続いた。
違反類型別にみると、「粉飾」が95件(構成比24.5%)で最も多く、2019年の84件を上回り、過去最多となった。次いで、労働安全衛生法違反や指定取消などの「業法違反」は72件(同18.6%)という結果に。その内、26件は「運輸業」で国土交通省の行政処分などの公表により問題の表面化が進んでいる。
また、コロナ禍の雇用調整助成金など各種補助金の「不正受給」(49件、同12.6%)は、2022年以降急増し、2年連続で過去最多になったという。