竹内涼真主演『君と世界が終わる日に』に批判殺到!日テレドラマは「続きはHuluで」が当たり前?
2021年1月26日(火)8時0分 tocana
24日放送された竹内涼真主演の日本テレビ系ドラマ『君と世界が終わる日に』第2話の視聴率が8.2%であることがわかった。初回放送も8.4%と予想より低調で、苦戦を強いられている。しかし、その理由はドラマのクオリティそのものだけではなく、動画定額配信サービス「Hulu」との関連性にもあると見られている。
同ドラマは日本テレビとその傘下である「Hulu」の共同制作。プロポーズ前日、トンネル滑落事故に遭い閉じ込められてしまった主人公の間宮響(竹内涼真)が、命からがらトンネルを脱出すると、世界は一変していた。“生ける屍”がうごめく世界で、響は恋人の来美(中条あやみ)を必死に探す。ラブストーリーとミステリーを絡めたゾンビサバイバルドラマだ。
超人気俳優の竹内涼真と中条あやみを中心に据え、飯豊まりえ、田中美智子、大谷亮平、滝藤賢一らが脇を固める盤石の布陣。さらには主題歌は菅田将暉の「星を仰ぐ」で、ヒット間違いなしと見られた今作だが、蓋を開けてみたら視聴率は一桁続きの低空飛行だった。season1の全10話をテレビで放送し、season2の全6話を有料サイトの「Hulu」で配信するというスタイルも、低視聴率の理由の一つになるだろう。
強引に有料会員へと導くシステムに、ネット上では「やり方汚くない?」「露骨すぎ」「面白いけど途中で終わるなら離脱します」「面白かったら嫌だから最初から見ない」とドラマのクオリティ以前の問題として視聴を拒否する声が多数上がっている。
評判の悪い「続きはHulu」でというやり方だが、「君と世界が終わる日に」の場合は初めから明言しているだけマシかもしれない。過去には、最終回が放送されてから、または中盤で発表があった日本テレビ系ドラマは数多い。
■「愛してたって、秘密はある。」
福士蒼汰と川口春奈の共演で話題を呼んだ2017年放送の「愛してたって、秘密はある。」は、最終回を終えた際に「本当の完結編」が「Hulu」で配信されることを発表。実際は無料トライアル期間での視聴もできたが、騙していたかのような仕打ちにネットは大炎上した。「続きは動画配信サイトへ」の先駆け的なドラマとなった。ちなみにドラマ公式サイトでは、「本当の完結編」という表現について謝罪のコメントが掲載されている。
■「あなたの番です」
2019年に、全20話で放送された「あなたの番です」もやらかしている。衝撃展開の連続でネット上の考察合戦も話題になり、視聴率は19%を超えで見事に有終の美を飾った。しかし、最終回が放送された直後、連続殺人の黒幕だった黒島沙和(西野七瀬)の過去を描いた「扉の向こう番外編 過去の扉」が「Huluで」で配信されると発表。「愛してたって、秘密はある。」のように「本当の解決編」と銘打たず、最終回で一応の区切りはついていたものの批判は殺到している。
■「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」
菅田将暉主演の「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」は、最終回直後に「Hulu」で「3年A組 –今から皆さんだけの、卒業式です-」が配信された。こちらは物語の続編というより、エピローグのようなストーリー。それほど悪どいと感じた視聴者も多くはなかったようだが、それでも不満の声はネット上で散見された。また、集中アクセスにより一時「Hulu」は通信障害に陥り、ドラマの注目度の高さを物語っていた。
ドラマも地上波のテレビから、ネット時代に移行している現代。なんとかして有料会員を増やそうと「Hulu」が必死になるのは当たり前のことだ。しかし、未公開カット集やスピンオフなど、直接物語に関与しないストーリーの配信はともかく、「本当の完結編」などと銘打ってしまうと炎上は避けられないだろう。地上波とネット配信、ちょうどいい距離感で付き合っていってもらいたい。