“派手な色”を着ても派手に見えないのはなぜ? パーソナルカラー別「地味派手コーデ」のコツ!

2025年1月29日(水)20時15分 All About

色には派手な色と地味な色があります。派手と地味のあんばいは難しいもので、華やかさはほしいけれど老けて見えるのは避けたいですよね。今回は、「地味派手」コーデをかなえる色彩心理とパーソナルカラーについて解説します!

「地味派手」「地味派手服」といった俗語があるのをご存じでしょうか? ファッションのさじ加減は難しいもので、地味な色で無難にまとめると老けて見えたり、カラフルな色づかいでは上品さに欠けたり……。そんなお悩みに応えるキーワードが「地味派手」の着こなしです。

例えば、この写真のようにブラウンと鮮やかな赤を組み合わせるのは「地味派手」コーデの基本。遠くからは控えめに見えるのに、近づいてみると華やかに見えます。地味と派手をうまく融合させ、洗練された印象を与えるファッションを目指したいものです。

派手な色と地味な色

色には、華やかで人目を引く「派手な色」と、華やかさがなく目立たない「地味な色」があります。派手な色、地味な色は色彩心理の1つです。

色を派手や地味に感じたりするのは、主に鮮やかさ(彩度)が関係しています。鮮やかな色(高彩度の色)は派手に、鈍い色(低彩度の色)は地味に感じるのです。
絵の具の混色に例えると、鮮やかな赤に明るいグレーを混ぜると「紅鼠」と呼ばれる赤みがかった灰色になり、鮮やかな緑に暗いグレーを混ぜると焼き物の「織部」のような深みのある暗緑色になります。
鮮やかな赤と青と緑を比べると、最も派手な色は赤です。寒色や中性色よりも暖色の方が派手ですが、暖色であっても「紅鼠」のような鈍い色は地味に感じます。寒色や中性色であっても鮮やかな色は派手といえるでしょう。
派手な色はどぎつく、けばけばしい印象を与えることもありますが、人目を引く華やかさがあります。地味な色は暗く、陰気な印象を与えることもありますが、渋さや粋な雰囲気も合わせ持っています。

地味派手コーデとパーソナルカラー


パーソナルカラーの4つの基本タイプのカラーパレットには、それぞれ赤・ピンク・イエロー・グリーン・ブルー・パープルなどの鮮やかな色と、白・ベージュ・グレー・ブラウン・ネイビーなどの地味な色があります。

この写真のように、黒のジャケットと鮮やかなブルーのニットを組み合わせた「地味派手」コーデは、どのタイプのパーソナルカラーでも可能です。自分のパーソナルカラーに合う色を選べば、服だけが浮かび上がって悪目立ちすることなく、「地味派手」をかなえることができます。

派手な色が似合うのは、まなざしの印象が強いタイプ

パーソナルカラーの4つの基本タイプのカラーパレットを比べてみると、イエベ春タイプ、ブルベ冬タイプは華やかな色が多いです。
イエベ春タイプ、ブルベ冬タイプの人は、瞳の虹彩の輪郭がくっきりしていてまなざしの印象が強いのが特徴です。この2つのタイプは、鮮やかな色を着ても派手な印象になりません。反対に、穏やかな色を着ると精彩を欠いてしまいます。

地味な色が似合うのは、まなざしの印象が穏やかなタイプ

イエベ春タイプ、ブルベ冬タイプに比べると、ブルベ夏タイプ、イエベ秋タイプのカラーパレットには落ち着いた色が多いです。
ブルベ夏タイプ、イエベ秋タイプの人は、瞳の虹彩の輪郭がぼんやりしていてまなざしの印象が穏やかです。この2つのタイプは、穏やかな色を着ると上品でおしゃれな印象に。反対に、華やかすぎる色を着ると安っぽく品が悪く見えてしまいます。
派手と地味のあんばいは難しいものですが、皆さんもパーソナルカラー診断を活用して「地味派手」コーデを実践してみてくださいね。

松本 英恵プロフィール

カラーコンサルタント歴20年。パーソナルカラー、カラーマーケティング、色彩心理、カラーセラピー、ラッキーカラー(色占い)などの知見を活用し、カラー監修を行う。執筆、メディア出演、講演、企業研修の講師など幅広く活動。近著に『人を動かす「色」の科学』。
(文:松本 英恵(カラーコーディネートガイド))

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