「お〜いお茶」のダンボールが「切り折り紙」のカエルに生まれ変わる

1月31日(木)16時37分 おたくま経済新聞


 「お〜いお茶」の箱の緑に心を奪われ、つい作ってしまったという「カエル」。紙を下絵無しで切り抜いて立体的にする「切り折り紙」という紙工作の技法を使って制作されています。

 制作したのはヤムシスワークスさん(@yamshis_works)。普段から切り折り紙で様々な生き物を作って展示会などで展示、販売も行っている人物です。カエルは普段から特に人気があるとのことですが、今回制作した「お〜いお茶」のダンボールで作ったカエルをTwitterで紹介したところ、瞬く間にフォロワーが3000人を超えるほど注目を集めることになりました。



 切り折り紙というと、筆者の場合は幼稚園の頃に先生に教わりながら作ったことを思い出します。折り紙を何回かに折って、ハサミで穴をあけ、開くと花柄のような模様になったり、切り方を間違えればちょっと変わった形になったりと幼稚園生にとっては面白くもあり、思い通りにいかないものでした。完成形を想像し、どの場所を切り抜くか、どういう形になるのかを考えながら作っていくため、意外と頭を使います。

 ヤムシスワークスさんの「切り折り紙」は、普段はタント紙や、画材やデザイン用紙としても人気のマーメイド紙で制作しているそうです。今回のダンボールを使用したカエルは、普段使う紙と比べると、ガサッとかたくて伸びも悪く、丸みを付けるのに手間がかかり、その反面「折り目がしっかりしてるので、丈夫な印象はありました」とのこと。その制作工程は、ダンボールを濡らし、表の1枚を剥がして使うため、乾燥時間を入れると約4時間。乾燥する工程を除けば、1時間くらいの制作時間がかかるそうです。



 硬くて、濡らして使わないといけない面倒臭さがありますが、ダンボールの種類によっても、使いやすい、使いづらいものはあるのかも質問したところ、「ダンボールに限らず、作品によって素材となる紙は使い分けます。強度が欲しいときは厚くて硬い紙を、丸みがほしい作品には伸びのあるもの、折が重要な作品にはコシのあるものをという具合に使い分けます。その他に色で選ぶこともありまして、今回、お〜いお茶の箱の緑がカエルにぴったりだと思って選びました」と、作りたい作品ごとに素材となる紙選びにもこだわっているそうです。他にも、制作する上では、例えば今回のカエルの場合だと、もともと表情がわかりづらいということもあり、仕草や顔つき、体の丸みなどリアルさとデフォルメのバランスにも気をつけているのだとか。ちなみに、カエルの作品は手元にほとんど残っていないそうなのですが、今までにざっと200点以上を制作しているそうです。



 今後、作ってみたいものの中に「アヒルやカラスなどの鳥類、犬やネコ、ロバ、幻獣」など沢山あるそうですが、「まだ作り方を考えていません」という話も。というのも「僕の勝手に決めている自分ルールの中に、植物以外は1枚の繋がった紙で作れる構造にする、というのがありまして、カエルも構造は、1枚で作れる構造にしてあります。ただ、1枚のカエルは1色なので地味。カエルは色彩も大事な要素なので、色ごとに別の紙を使っています」と、紙1枚で作るという初心者からするとかなりの難題も愉しんで取り組んでいるようでした。

 なお、これまでに作った作品の一部展示が今後予定されているそうです。3月1日からは東京都目黒区のmaruseB1galleryで開催される「ボクらのもり展2」にて展示。4月13日からは東京都台東区の上野 GALLERY心で開催される「八百万之紙&切藝展・参」にて展示が行われます。切り折り紙の作品を間近で見てみたい!という方は、ぜひ足を運んでみてはいかがしょうか。

■ボクらのもり展2

【会期】2019年3月1日〜3月17日 ※水木定休 13時〜19時(予定)

【会場】maruseB1gallery(マルセビーワンギャラリー)

【URL】https://shopmaruse.com/

■八百万之紙&切藝展・参

【会期】2019年4月13日〜4月21日 13時〜20時(最終日18時まで)

【会場】上野 GALLERY心

【URL】http://www.galleryshin.tokyo

<記事化協力>

ヤムシスワークスさん(@yamshis_works)

(黒田芽以)

おたくま経済新聞

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