京大出題ミス、11回のチェックすり抜ける…新たに17名が合格

2018年2月1日(木)19時3分 リセマム

京都大学 京都大学総長からのお詫びの言葉

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平成30年2月1日、京都大学は平成29年度(2017年度)京都大学一般入試の理科(物理)における入試ミスについて発表した。出題の誤りを受け、該当の問題について受験者全員を正解とすることを決定。採点をやり直した結果、新たに17名が合格者となった。

 出題ミスがあったのは、平成29年2月26日(日)に行った平成29年度一般入試における「理科(物理)」。物理問題III(4)「せ」において、問題文中の条件設定が不足しており、正解がひとつに定まらない設問となっていることがわかった。

 京都大学によると、問題作成段階で出題委員が11回にわたるチェックを行ったことに加え、問題作成に関わっていない教員による解答作業も実施したにも関わらず、ミスは発見できなかった。発覚は、約1年を経て、平成30年1月15日以降に外部の者より問合せを受けてのこと。教育担当副学長、問題作成責任者および出題に関わっていない教員により慎重に検討を重ねた結果、1月26日には出題ミスがあったことが判明したという。

 該当の問題について、受験者全員を正解扱いにし、配点3点を与えた。採点をし直した結果、理学部4名、工学部10名、農学部3名の合計17名が新たに合格者となった。合格者らは、希望があれば本来合格するはずだった学部・学科へ入学できる。また、第2志望の学科に在学中の11名も、入学が認められていたはずの学科に転学科できる。

 京都大学総長の山極壽一氏は、出題ミスを受け「京都大学総長からのお詫びの言葉」を掲載。「平成30年度入試がすでに始まっている時期にこのような事態が判明し公表することにより、多くの受験生に動揺を与える結果となってしまったことも深く反省しております」とし、「今後、二度とこのようなミスが発生しないよう、全学をあげて再発防止に取り組み、信頼回復に努めてまいります」と述べている。

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