豆・ナッツ類、3歳まで与えないで…節分の豆も要注意

2018年2月1日(木)11時15分 リセマム

消費者庁 子どもを安全から守る!プロジェクト

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2月3日は節分。節分にかかせない豆まきだが、豆やナッツ類の誤嚥により、窒息や気管支炎、肺炎などを引き起こすおそれがあるとして、消費者庁はWebサイトなどで注意を呼びかけた。特に、奥歯が生えそろわない3歳ごろまでは、食べさせないよう注意している。

 消費者庁には、平成22年12月から平成29年12月末までの期間に医療機関ネットワーク事業の参画医療機関から、大豆やピーナッツといった豆・ナッツ類を原因とする子ども(14歳以下)の誤嚥事故が27件報告されているという。そのうち20件を3歳未満が占めており、事故報告件数は多くないものの、入院を要する例が全体のうち16件と約6割にのぼる。

 豆・ナッツ類は窒息の危険があるだけでなく、小さな破片でも気道に入ると気管支炎や肺炎を引き起こす可能性があるという。消費者庁は、3歳ごろまでは小さく砕いた豆・ナッツ類でも食べさせないよう警告。節分で豆まきをした際も、親の目の届かないところで子どもが拾って口に入れないよう、すみやかに後片付けを徹底するよう促している。

◆医療機関ネットワーク事業から寄せられた事故事例

 「節分の残りの大豆を食べた後から息がぜいぜいし、夜も眠れなかったため、病院で全身麻酔のうえ気道異物除去を行った。大豆の破片が摘出され5日間入院した(1歳)」

 「枝豆を2〜3粒飲み込んでしまい、むせてせき込み窒息しかけため、親が慌てて背中をたき枝豆1粒半を吐き出した。その後もぜいぜいし続けたため病院で全身麻酔のうえ枝豆を除去。回復まで1か月以上入院した(1歳)」

 「ピーナッツを食べた直後にむせ、強いせきが続き顔面蒼白、呼吸困難におちいった。胸部CTにより気管支に異物を認めたため病院で除去した(3歳)」など

 豆・ナッツ類は飴などと異なり体内で溶けることがないため、誤嚥した場合の除去が難しい。破片が気道に入ると豆やナッツ類の油分が溶け出して炎症を起こし気管支炎や肺炎を引き起こすなど、子どもにとってはリスクの高い食品だ。

 消費者庁では、子どもの思わぬ事故を防ぐための注意点や豆知識をメール配信するサービス「子ども安全メール from 消費者庁」を提供している。登録・購読は無料(通信料金は除く)。消費者庁Webサイト「子どもを安全から守る!プロジェクト」から登録できる。

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